重重無尽 感性と技術の教育から 深みのある音楽が生まれる
音楽というのは本来、その人が感じていることを自発的に表現するものなので、そもそも教えられることではありません。ですがまったく教わらないで音楽を深められるかというとそうではありません。そこに音楽教育の必要性があるのですが、自発的に表現することを踏まえると、音楽を教えることは大きく2 つに分けられます。
1 つめは技術的な側面。“こういう風に弾きたい”という思いを持って一生懸命練習しているにもかかわらず、指がうまく動かなかったりして、どうしてもイメージ通りに弾けない……。そういった場合は、着実に目標に近づくためのプロセスを教えます。