めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第55回 ビジネスパーソンにとっての「休息」の重要性
ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、
最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。
東京駅近くの大型書店に、時間を見つけては出向いている。ウェブで手早く書籍が購入できる時代だが、店頭でビジネスの「息吹」を感じることはとても重要で、私の「ゴールデンタイム」である。
書店では日々さまざまな気づきがあるが、このところずいぶんと「休息」や「睡眠」に関する書籍が増え、多くの書店で関連本コーナーが展開されている。
いかに上手に「休息」や「睡眠」を取るかを説いた書籍がこれほど多く登場している現状に、非常に驚いている。「課題のあるところにビジネス書あり」、これも昨今のビジネストレンドなのだろう。
休息のスタイルは人それぞれで、睡眠は「7時間は絶対」という人もいれば、「ショートスリーパー」で大活躍している人もいる。絶対の法則はないのだろうが、試してみたい手法が多く存在している。
英国のHubbubという機関(ダラム大学を中心に構成)が実施している「休息に関するアンケート結果」はなかなか興味深い※1※2。「休息を取りたい」と感じている人が多いのは想定通りだが、「休息を取って何をしたいか」の1位は「読書」、2位は「自然の環境で過ごす」、3位は「一人で過ごす」となっている。実は私にとっても、1人で自然環境の中で読書をすることは至福のひとときである。ちなみに1日当たり5 ~ 6時間の休息が一番幸福感を得やすいという結果も出ている。皆様はどうお感じになるだろうか。
ここで人事担当者が今後注目すべき、休息関連書籍を分類してみよう。
①海外ビジネスパーソンの休息関連書
②医学的見地に基づいた休息関連書
③マインドフルネス関連書
④睡眠の取り方関連書