J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2010年10月号

重重無尽 職人気質の技術者集団を良いチームにするコツ

チャールズ・J・ペレリン(Charles J. Pellerin)
元NASA天体物理学部門ディレクター/物理学博士
1944年、アメリカ・ルイジアナ州生まれ。NASAで天体物理学部門のディレクターとして、10年間にわたって技術者集団を指揮。ハッブル宇宙望遠鏡の船外修理ミッションの成功により、NASAから最高の栄誉である「ディスティングイッシュド・サービス・メダル」を授与された後、コロラド大学ビジネススクールの教授に就任し、「4-Dシステム」を開発。オンライン診断も可。詳しくは、近著『NASAのチームビルディング』(アチーブメント出版)参照。

私がNASA(アメリカ航空宇宙局)を離れ、大学でリーダーシップを教えながら独自のチームビルディング法を編み出すに至ったのは、ハッブル宇宙望遠鏡の不具合がきっかけでした。1990年、私がリーダーとなり、17億ドルかけて開発したハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられた直後、望遠鏡の鏡に歪みがあり、レンズの焦点が合わないことが発覚。この時は針のむしろでした。しかし、責任を負わなければならない私は、事後対処として専門家チームを組織し、船外修理を無事成功させました。ところが、事故調査委員会が「鏡に欠陥が生じた原因は、リーダーシップの欠如にある」との報告書を議会に提出。周囲の人は誰も私を責めませんでしたが、私は違う分野での再スタートをすることにしたわけです。

このようにNASAを辞した私は、どんな組織にも当てはまる有能なチームの構築法を見出すため、ビジネス書を読み漁りました。が、見つかったのは、カリスマ経営者の属人性に依存した成功エピソードばかり。

そこで私は、人材開発の分野に物理学者ならではの発想や手法を持ち込むことを思いつき、NASAで技術者チームを率いてきた経験を系統的に分析したのです。そして、チームのパフォーマンスを引き上げる組織マネジメント法「4-Dシステム」を開発しました。

2001年、NASAのいくつかのチームで試験的に導入したところ、著しい効果を上げたため、4-Dシステムは急速に広まりました。現在までに500以上のプロジェクトが採用し、パフォーマンスの向上と、宇宙開発における事故防止に役立っています。

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