J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2012年10月号

Column “ものづくり大好き人材”を早期育成する「ものづくり教室」

特定非営利活動法人(NPO)コアネットは、中小企業の経営や学校でのキャリア教育を支援したいと、2000年12月に企業OBが設立したボランティア団体だ。中小企業・ベンチャー企業支援や学校でのキャリア教育支援などを行うが、ここでは将来のものづくり人材を育成する、子どもたち対象の「理科・ものづくり教室」の取り組みを紹介する。

NPOコアネット
2000年12月より活動開始、2001年にはNPO法人認可。産業界で培ったノウハウや知識を後進の育成に活かしたいという、企業OBの思いからスタート。学校へのキャリア教育支援、ベンチャー・中小企業への経営支援、自治体支援等を有志たちが精力的に行っている。

[文] = 三沢 光弘

「ゲームよりも面白い!」

NPOコアネットの 「理科・ものづくり教室」では、タケコプターからロボットまで多彩なものをつくるプログラムが用意されている(図表)。

どのプログラムも、終了後のアンケートでは、「またやりたい」「難しかったけど完成できた」「ゲームよりも面白い!」など、子どもたちに大人気だ。

なかには簡易ロボット「スクローラー」など、企業との連携で実施しているプログラムもある。そうしたプログラムには、連携企業の社員もインストラクターとして参加する。「子どもたちにどこまで教えたら良いのか判断が難しかった」「完成後の子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿を見て、参加して良かったと感じた」―― 参加した社員たちからはこうした感想が寄せられ、参加希望も殺到しているという。

リアルな実感を体験

コアネット ものづくり教室担当理事の山本洋三氏は、特に最近力を入れていることとして、小学校や児童館、図書館などで行う「ものづくり教室・理科支援プログラム」を挙げた。

一番のねらいは、手作業に関心を持ち、ものづくり、手づくりの楽しさを知ってもらうこと。しかしそれだけではなく、さまざまな失敗を経て正解を見つけるPDCAを回す体験をしてもらうことも重要な課題だ。そうした学びのある経験を通して、科学・技術の不思議さを知り、科学者・技術者を志す生徒が増えてほしいと山本氏は願っている。「なかでも私たちが重要と考えているのは、手で作ることの楽しさや、リアルな実感を感じてもらうことです。

最近の子どもは手作業をあまりしないので、たとえば、ビスとナットで部品を取りつける作業でも、黙ってやらせると、ドライバーを持ちにくそうに持って、やりにくそうに締めます。そして、力いっぱい締めてしまい、ネジ山や十字ミゾをつぶしてしまったりします」(山本氏、以下同)

また、単三電池を入れられない子どもも少なくないという。そこで、ドライバーの持ち方や締め方、締める強さ加減、電池に関しては、入れる時の力の入れ方を教えると、初めて力加減がわかるようになる。

遊びや学習、ゲームなどでバーチャルな体験が増えている今の子どもたち。そうした環境ではリアルな力加減を知る機会が少ない。ものづくり教室はその意味で、新鮮な体験の機会になる。

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