J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2013年12月号

連載 社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第9 回 「NG質問をする社員!」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

藤原 英理(ふじわら えり)氏
あおば社会保険労務士法人代表。東京大学大学院修了後、大手製薬会社で研究職に従事。93 〜97年米国在住。帰国後、2000年大手証券会社に入社。社会保険労務士、CFPの資格取得。03年に独立、04年から現職。

[文] = 山村友幸 [イラスト] = 秋葉あきこ

今月のお悩みNG質問をする社員!

面接官を頼まれたところ、自分と同じ地域の出身の学生が面接に来た。盛り上がり、ついつい細かい住所や、兄弟構成などについて聞いたら、インターネットにNG 質問をする会社だと書き込まれた。アイスブレークのためと思っていたのに、まさか、それだけで書き込まれるとは……。

放っておくと…

企業は、採用の可否や、その後の評価や待遇の決定などに際して、本人の能力以外(詳細は後述)で判断してはならないとされています。

こうした事項について採用面接の場で質問するということは、たとえそれが雑談の範疇であっても、採用可否判断の要素としていることを疑われるため、一般的には「採用面接時のNG質問」とされています。

こうした質問を行った場合には、ハローワークなどから会社が注意を受けることがあります。企業のレピュテーション(評判)上のリスクがあることはもちろん、雇用機会の均等や基本的人権尊重の観点からも、面接時のNG質問は避けるべきです。

2タイプのNG質問

NG質問は、大きく2つに分けられます。1つは、人権問題に関連するもの。もう1つは、男女雇用機会均等法に関連するものです。

(1)人権問題に関するNG質問

本人の努力によって解決できない問題や、思想・信条などといった憲法で保障されている個人の自由権に属することを採用条件とすることは、対象者の基本的人権を侵害することになります。具体的には、次のような質問がNGとされます。

「ご両親はどのようなご職業をされていますか」(家族の職業は本人の資質や努力と関係がない)

「あなたの自宅近くの目印はなんですか」(住所で出自がわかることがある)

「あなたはどんな本を愛読していますか」「家で普段取っている新聞は何ですか」(思想・信条などがわかることがある)

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