J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2014年03月号

ワンワード論語 第19回 「直」

人間として最も大切にしたい心、それが「直」、正直さや素直さです。信頼されうる人格の基礎となる「直」の実践について学びましょう。

青柳 浩明(あおやぎ ひろあき)氏
ビジネス論語スクール主宰、(財)岩崎育英文化財団勤務。幼少から40年論語を学びSE、PM、経営企画他、多くのビジネス現場で実践を積む。ビジネス論語の伝播活動として企業等で講演等を実施する。日本経営品質賞審査員他。

[イラスト] = 秋葉 あきこ

人は疚しいことをした際に自分を守ったり、また周りの人をかばったりするためなどに、嘘をついたり、ごまかしたりします。この行為は他人を偽るだけではなく、自らをも偽ることであり、この癖がついてしまうと、もう本来の自分を見失い、何をしていいのか悪いのかわからなくなってしまいます。ですから、常に本来の自分を保つことが肝要です。その自分という存在を形づくっている重要な心が「直」です。

●真っすぐに目を向けられるか

このワードは、「目を真っすぐに向ける」ことを表現したワードであり、「正直」「実直」「素直」「率直」「質直」などの単語が生まれました。実際、心に嘘やごまかしという疚しさがある時、相手の目を正視できないものですよね。恥ずかしいと感じる心が反応しているのです。

●ツキにごまかされない

今月の論語1は、「直」が私たちにとり、いかに重要であるかを教えてくれています。嘘やごまかしで窮地を乗り越えられた(と感じる)時、内心ほっとするものです。しかしそれは大間違い。例えるなら、お店での勘定をツケ払いにしただけ。ツケは後で必ず払わされます。ツケの癖がつくと支払い限度を超えてもやめることができず、借金は大きく膨らんでいき、いつしか破綻します。さらに、嘘には常習性があります。嘘やごまかしは、露見するまで続けてしまうものなのです。企業での不正や不祥事の事件を聞かない日はありません。横領などでは何億、何十億という単位の被害額に膨らんでいます。なぜ少額の時点でやめないのでしょうか。そこにこの教えの本質があります。「直」でない生き方や行為をしておきながらうまく逃れ続けてくると、ある誤った考えに自分がごまかされてしまいます。“私の行為は決してばれない。私にはツキがあるのだ”と。そして習慣になり、発覚するまでの間に嘘やごまかしを肥大化させていくのです。

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