J.H.倶楽部

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Learning Design 2020年11月刊

ワーク&ラーニングスペース最前線 第14回 PHONE APPLI 本社オフィス『CaMP』(東京都・港区)

どのような空間ならば、「学び」は促進されるのか。
企業のオフィスや研修施設をめぐり、学びを促進する工夫を解説する。

取材・文=井戸沼 尚也 写真=山下裕之

東京・港区、虎ノ門に本社を構えるPHONE APPLIは、ビジネスのコミュニケーションを円滑にするSaaS製品の企画・開発・販売を行うIT 企業だ。企業の社内環境整備、コミュニケーションの活性化といった事業で、急速に成長している。

「いま、正社員が約240名なのですが、この2年で倍になりました。この半期だけでも、66名の新しい仲間が加わってくれています」(取締役 岩田泉氏)

元は100人規模の会社にそれだけの入社があれば、あっという間にオフィスが手狭になるはずだが、訪れたオフィスには手狭な印象はない。テレワークが浸透しているためだ。

イノベーション促進のためのオフィス

同社のオフィスはCommunication and Motivation make Performanceの頭文字をとって「CaMP」と命名された。

「今日は天気が悪いので、出社を見合わせた社員が多いのかもしれません(笑)。晴れた日でも、出社する社員は20% 程度です。今は、『自分がいる場所が働く場所』になっています。

そのうえで我々はオフィスの存在意を『人と会える場所』と定義しています。社員同士が会って、自然とアウトプットが生まれ、イノベーションが起こる。そのために、オフィスは自宅やカフェより心地良く働ける場所でなければなりません」(代表取締役社長 石原洋介氏)

自然とITが融合

どこよりも働きやすいオフィスをつくろう─それを突き詰めて考えたときに、「自然を嫌う人はいない」という考えから自然というテーマが決まった。

オフィスは8階と10階の2フロア。8階はナチュラルカラーを基調とした天然アロマが香る清々しい空間だ。グリーンが多く配置され、エントランスの周りでは、小さく野鳥の声や自然の音を流している。フロアの中央に設営されたテントはCaMPの象徴。中でディスカッションなども盛んに行われる。フロア内は、雰囲気を変え新たな発想を生み出すため「Park」、「Field」などスペースごとの区分けはあるが、部署ごとの壁や仕切りはない。

「イノベーションのためには違う発想をもった人と会うことが大切です。そのため、壁や部門ごとの部屋はなくしたいと考えました」(石原氏)

自然に会話が生まれるよう、カウンターなどちょっとしたミーティングポイントを随所に設けている。

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