生きてて良かった〜！ 参上､グルマン河合 至福のレストラン＆ホテル 【第９回】 ガツン！とくる禁断の南国果実 宮古島マンゴー＆ 島バナナ

「ガッツン」ときだ食べ物はありますか？ 初めて囗にした時「何これ一つ冂って、あまりのおいしさに絶叫してしまった食べ物。あるいは、それに目覚めてとりこになってしまった食べ物である。

20 数年前、中学生の時、三重県の名店「和田金」で松阪牛なるものを初めて食べた時、「いままで肉と称されて食べてきたものは何だったのか…」と子供なからに疑問に感じた。それくらいうまかった。高校生の時、日本海でほくろがいっぱいついたズワイガニを食べた時も、カニに対する概念が変わった。甲羅に黒いほくろみたいなのがついているカニほどおいしい確率が高い、そしてお値段も高いと、その時力二漁師の人が言っていた記憶がある。社会人になってからは､日本海で食べた白子に感動した。新鮮な白子の放つ香りと濃厚な旨みは、居酒屋で食べるそれとは全くの別であることを知った。

飽食の時代で、いまや名前だけは同じモノがスーパーでも簡単に手に入ったり、居酒屋でも出てくるようになってはいる。しかし、やはり「本物」と出合う機会は、数年～10 年に1 回くらいしかないように感じる。