連載 調査データファイル 第64 回 人材育成への復帰

日本経済復活の影で一連の規制緩和・撤廃政策がもたらした負の部分が問題視されている。格差問題である。正規雇用と非正規雇用の格差も、好況による人手不足が非正社員の正社員化を促し、格差問題を解消させるといったレベルの問題ではなくなってきた。就職氷河期に学校を卒業してまともな職業に就けなかった人たちも、先発隊は既に三十路を超えており、中年のフリーターやニートを正社員として雇う会社などないであろう。このまま放置しておけば、既にフリーター・ニートになってしまった人たちは、新たな貧困層を形成していく可能性が極めて高い。彼らに能力向上の機会を提供することのできる政策的対応が必要である。

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