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月刊 人材教育 2009年08月号

特集がもっとわかるHRD 用語辞典
今月のテーマ:教育効果測定
文/和田東子
<参考文献>
『インストラクショナルデザインの原理』ロバート・M・ガニェ+キャサリン・C・ゴラス+ジョン・M・ケラー+ウォルター・W・ウェイジャー/著、北大路書房/刊
『テクストとコンテクスト』J・ハーバーマス/著、晃洋書房/刊
『コンテキスト思考』杉野幹人+内藤純/著、東洋経済新報社/刊
『教育工学への招待』赤堀侃司/著、ジャストシステム/刊
『連続性の哲学』C・S・パース/著、岩波書店/刊
<参考文献>
『インストラクショナルデザインの原理』ロバート・M・ガニェ+キャサリン・C・ゴラス+ジョン・M・ケラー+ウォルター・W・ウェイジャー/著、北大路書房/刊
『テクストとコンテクスト』J・ハーバーマス/著、晃洋書房/刊
『コンテキスト思考』杉野幹人+内藤純/著、東洋経済新報社/刊
『教育工学への招待』赤堀侃司/著、ジャストシステム/刊
『連続性の哲学』C・S・パース/著、岩波書店/刊
■カークパトリックの4段階評価

教育効果測定の第一人者、米国ウィスコンシン大学名誉教授のドナルド・カークパトリックが1959 年に提唱した、教育効果を測定するためのモデル(図表)。研修などの教育効果を大きく4つのレベルに分けて達成度合いを見るもので、現在、教育効果測定の現場で最も広く利用されている。
レベル1ではアンケート、レベル2では筆記・実技テスト、レベル3では本人・上長に対する追跡調査と周囲へのヒアリングが行われる。レベル4では、売り上げや離職率など、教育実施のきっかけとなった数値の変化を見るが、どこまでが教育の影響かは判断し難いため、現場の上長へのヒアリングなども合わせて行われる。
教育効果測定のもう1人の権威、ジャック・フィリップスは、この4段階評価に、レベル5としてROI(ReturnOn Investment :費用対効果)を加えた。米国では、この5段階評価を研修などの効果測定に利用しているが、ROI 測定を必要とする研修は全体の10%程度であるとフィリップスは述べている。たとえば、ストレスマネジメント研修のROIを出す意味はないと彼は強調しており、必要とするのは長期間にわたり、事業への貢献が明確に求められる一部の研修に限るという。
■インストラクショナルデザイン(ID)
教材、グループディスカッション、演習とフィードバックなど、学習を支援するさまざまな活動(インストラクション)をトータルで設計し、学習効果を高める方法論。教材や研修の開発・設計に用いられることが多い。
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