J.H.倶楽部

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Learning Design 2018年07月刊

Chapter 2−2 探究学習事例 探究学舎 「興味開発」 というアプローチで 驚きと感動の種をまく

続いて紹介するのは、東京・三鷹の探究学舎である。
教科は一切教えず、子どもの興味を育てる探究型の授業だけを行うこの塾には、春休みや夏休みになると、日本全国だけではなく海外からも大勢の親子が授業を受けにやってくる。
“ 子どもが輝く魔法の授業” を見学し、大人の探究学習のヒントを探った。

Interview destination
探究学舎
2012年にスタートした子ども向けの教室。「驚きと感動の種をまく」というコンセプトのもと、宇宙・生命・元素・歴史など様々なテーマの授業を行う。通常クラスは小学低学年・小学高学年・中高生というクラス分けで、2カ月で1つのテーマを学ぶ。
現在、年間を通じて約2,000人の子どもたちが参加している。

[取材・文]=谷口梨花

子どもが熱狂する魔法の授業

「坂本龍馬ってどんな人?」

授業冒頭、探究学舎代表の宝槻泰伸先生が問い掛けると、子どもたちは競うように手を上げて次々に答えていく。

「知ってる! 薩長同盟」

「生まれた時、背中にたてがみが生えていたから龍という字なんだよ」

今回見学させてもらったのは、小学校低学年クラスの明治維新編5回目の授業。ついに坂本龍馬が登場し、クライマックスに向かっていく回だ。小1から小3までの子どもたちと見学の保護者や兄弟で満員の教室では、授業開始直後から活発に意見が飛び交い、熱気にあふれている。

龍馬の生家の職業当てクイズで盛り上がったところで、裕福だった坂本家に生まれた龍馬が、なぜ命を懸けて世の中を変えようとしたのかに話は及ぶ。そして土佐藩の厳しい身分制度を学んだところで、すかさず先生が問い掛ける。

「みんなが郷士の子どもだったらどうする?」

「私だったらそんな状況に我慢できない」

「仲間を連れて上士たちをぶっ倒す」「賛成!」

生徒から、様々な意見が出たところで、「でも、それって上下関係がひっくり返っただけで差別が解決したわけではないよね?」という先生からの問い掛けに、ハッとしたような表情を浮かべる子どもたち。

「あっ、分かった! 藩をなくせばいいんだ」

「そう、身分制度をなくすんだね」

ここまでで授業開始からわずか20分ほどだが、誰もが「もっと知りたい!」「龍馬はその後どうしたの?」と目を輝かせている。

これほどまでに子どもたちを熱狂させる探究学習の秘密を、探究学舎の水谷禎憲氏と村山礼氏に聞いた。

驚きと感動の種をまく

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