J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2017年10月号

おわりに “考え抜く力”が 人生を豊かにする

考える力とは

グローバル競争が激化し、目まぐるしいスピードで技術革新が起こっている。このような時代、企業が生き残っていくために不可欠なのは、答えのない問題に立ち向かい、新たな創造を生み出す力である。

その土台となるのが、「考え抜く力」といえるだろう。組織の一人ひとりが、そしてチームが妥協せず考え抜き、最良の策を見いだしていくことが、今、求められているのである。

「考える力」の要素について、東京大学大学院教授の上田正仁氏は、「問題を見つける力」「解く力」「あきらめない人間力」だと説く(OPINION1)。他の人が疑問に思わないところ、常識だと考えているところから問題点を発見し、自ら創造した課題に取り組む。情報の整理と検証を繰り返しながら、新たなアイデアを生み出す。これを粘り強く続けていくことこそ、「考える」ということだという。

上田教授は、考える力は筋トレと同じで鍛えることができるといい、誰でも今すぐ取り組める次のトレーニング法を指南した。

・日常感じる小さな違和感を自分の言葉で書き出す

・仕事の資料を読み込み、自分の言葉で情報を整理し、体系化させる

・必要のない情報は捨てるクセをつける

自分の言葉でノートやパソコンに書き出したり、必要のない情報を捨てることにより、脳を「考えること」に集中させることができるというのも、ユニークな教示であった。

論理的思考力を伸ばす

考える力について、「論理的思考力」と「創造的思考力」という観点から解説してくれたのが、デルタスタジオ代表の渡辺健介氏である(OPINION2)。論理的思考力によって複雑な問題を解きほぐし、原因を特定し、説得力のある主張を行う一方で、創造的思考力により有効な解決策を考える。この2つの思考力については、事例で取り上げた3企業にも共通する取り組みがあったので、関連させながら振り返ってみたい。

論理的思考力

→CASE1 PwCコンサルティング

創造的思考力

→CASE2 博報堂

→CASE3 ロイヤルパークホテル

まず「論理的思考力」について、渡辺氏は、ロジックツリーなどの手法を紹介しているが、これらは研修や日々の自己トレーニングにより身につけることができるという。

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