J.H.倶楽部

無断転載ならびに複製を禁じます。なお内容は取材・掲載当時の情報です。

月刊 人材教育 2017年10月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第55回 ビジネスパーソンにとっての「休息」の重要性

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、
最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 コンサルティングサービス部 部長

日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL: http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。
E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

東京駅近くの大型書店に、時間を見つけては出向いている。ウェブで手早く書籍が購入できる時代だが、店頭でビジネスの「息吹」を感じることはとても重要で、私の「ゴールデンタイム」である。

書店では日々さまざまな気づきがあるが、このところずいぶんと「休息」や「睡眠」に関する書籍が増え、多くの書店で関連本コーナーが展開されている。

いかに上手に「休息」や「睡眠」を取るかを説いた書籍がこれほど多く登場している現状に、非常に驚いている。「課題のあるところにビジネス書あり」、これも昨今のビジネストレンドなのだろう。

休息のスタイルは人それぞれで、睡眠は「7時間は絶対」という人もいれば、「ショートスリーパー」で大活躍している人もいる。絶対の法則はないのだろうが、試してみたい手法が多く存在している。

英国のHubbubという機関(ダラム大学を中心に構成)が実施している「休息に関するアンケート結果」はなかなか興味深い※1※2。「休息を取りたい」と感じている人が多いのは想定通りだが、「休息を取って何をしたいか」の1位は「読書」、2位は「自然の環境で過ごす」、3位は「一人で過ごす」となっている。実は私にとっても、1人で自然環境の中で読書をすることは至福のひとときである。ちなみに1日当たり5 ~ 6時間の休息が一番幸福感を得やすいという結果も出ている。皆様はどうお感じになるだろうか。

ここで人事担当者が今後注目すべき、休息関連書籍を分類してみよう。

①海外ビジネスパーソンの休息関連書

②医学的見地に基づいた休息関連書

③マインドフルネス関連書

④睡眠の取り方関連書

①は休息に関する海外発のトレンド書として今後も続々と登場するだろう。既にシリコンバレー式・スタンフォード式が登場している。

②は実に興味深い研究結果が増えており、こちらも注目しておきたい。

③は瞑想による脳の休息法であり、近年注目のキーワードとしてご存知の方も多いだろう。アメリカのエリートの間で流行し、大手有力企業における研修採用率も上昇を続けている。

④については、睡眠の重要性自体の説明は不要だと思うが、アスリートの疲労回復を目的とした睡眠法がビジネスパーソンに波及したイメージがある。

人事担当者はぜひ「休息本」の発刊ラッシュに注目しておいてほしい。「良い休息」が「良い仕事」を生む。仕事中の昼寝を推奨する企業も増加しているが、大切な社員に「力」を発揮してもらうための手段として、休息の取り方は研究に値するテーマだと思う。

次号では、本号の流れを受けて、「ビジネスパーソンの心と体の鍛え方」について取り上げる。乞うご期待。

※1 http://hubbubresearch.org/

※2 http://www.bbc.com/news/magazine-37444982

こちらはJ.H.倶楽部会員限定記事です。
ご入会後、続きをお読みいただけます。

残り:1,354文字

/

全文:2,708文字

【入会・年会費無料】

J.H.倶楽部は人事の仕事に役立つ特典が満載です!

  1. 総数2000本以上の人事の実務に役立つ記事(※)が閲覧可能
    ※専門誌『Learning Design』(旧『人材教育』)の記事
  2. 新サービス・お役立ち情報(調査報告書・ホワイトペーパーなど)の先行案内
  3. 会員限定セミナーへのご招待/講演動画・配布資料の閲覧
  4. 興味関心に沿った必読記事を、メールマガジンでお知らせ!