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大企業で企画・開発の仕事をしている1000人に聞いた「仕事時間」「人脈」「情報源」上司に求めるものは「リーダーシップ」と「調整力」
●日本能率協会
日本能率協会KAIKAプロジェクト室は2015年7月、従業員数1000人以上の企業の企画・開発を主とする部門で働く正社員1000人を対象に、仕事の捉え方や取り組み方などについてアンケート調査を実施した。この調査は、どうすればルーティンワーク(=日々の決まりきった仕事)を減らして新しい(=創造的な)仕事を増やすことができるのか、新しい仕事で人や組織はどう成長するのかを明らかにすることを狙いとしたもの。調査結果のポイントは次の通り。
1.1週間の労働時間は、「50~55時間未満」が最多。約7割の人が就業時間の6割以上を新しい仕事に使用
就業時間のうちどの程度の時間をルーティンワーク以外の「新しい仕事」(設問では「パターン化しにくい業務」と表記)に使っているのかを聞いたところ、「7割」と回答した人が、20.6%と最も多く、次いで「8割」(18.8%)、「6割」(17.2%)となり、68%の人が業務時間の6割以上をルーティンワーク以外の新しい仕事に使っていることが分かった。
2.仕事のアイデア・ヒントは「上司・同僚」「他部署の人」からで社内が圧倒的
仕事のアイデア・ヒントを得るうえで誰からの情報が役立っているかというと、「職場の上司や同僚」が66.9%と最も多く、「社内の他部署の人」(50.7%)と続く。他にも「同業他社や他社の同職種の人」「家族・恋人」「趣味や遊びの仲間」など、幅広い人脈から仕事のアイデア・ヒントを得ていることが分かる。
3.新しい仕事をするうえでの障壁は「リスクを受け入れる風土がない」「ペース配分の自由度がない」
新しい仕事を行ううえでの障壁は何か聞いたところ、「リスクを受け入れる風土がない」(29.3%)、「ペース配分の自由度が少なく進捗チェックが厳しい」(28.0%)、「社内の他部門とのコミュニケーションが円滑でない」(24.1%)が上位に。組織の風土や体制に関する課題が多く挙げられた。
4.上司には「チームメンバーをまとめる力」「他部署との調整力」を要望
職場の上司に対して望むことは、「チームメンバーをまとめていくのが上手なこと」(36.6%)、「他部署等との間の調整能力があること」(32.3%)、「信頼できること」(30.1%)となり、「リーダーシップ」と「調整力」を求めていることが分かった。