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月刊 人材教育 2016年09月号

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第47回 『アーティスト』川西玲子氏 時事・映画評論家

「アーティスト」
2011年 フランス 監督:ミシェル・アザナヴィシウス

川西玲子(かわにし れいこ)氏
1954年生まれ、メディア・エンタメ時評。
中央大学大学院法学研究科修士課程修了(政治学修士)。
シンクタンク勤務後、企業や自治体などで研修講師を務めつつ、コメンテーターとして活動。
著書に『映画が語る昭和史』(武田ランダムハウスジャパン)、『戦前外地の高校野球 台湾・朝鮮・満州に花開いた球児たちの夢』(彩流社)等。




『アーティスト コレクターズ・エディション』
販売元:ポニーキャニオン
発売元:ギャガ
価格:DVD、Blu-ray共に¥4,700(本体)+ 税
好評発売中
1920 年代のハリウッドを舞台に、スターの座を駆け上がっていく新人女優と、過去の栄光にしがみつき没落する大スターの運命を描くラブストーリー。第84 回アカデミー賞にて最多となる5部門、第69回ゴールデン・グローブ賞にて3 部門を受賞。
©La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm

『アーティスト』は2011年にアカデミー賞5部門を獲得したフランス映画だ。1920年代後半から30年代初め、映画がサイレントからトーキーへ、つまり無声映画から今のような声の出る映画に切り替わる時期のハリウッドを舞台に、没落していく人気男優と、新進女優との恋愛模様を描いた作品である。

この映画が公開される少し前には、本格3D映画『アバター』が登場して、映画の全世界歴代興行収入を塗り替えていた。映画表現の大転換期だったのだ。そういう時に、あえて白黒の無声映画という形で、映画が劇的に変わる瞬間を描いたのである。現実と重なったことで話題になり、アカデミーの会員も心を揺さぶられたのだろう。

○時代の転換期を描く

物語は1927年のハリウッドから始まる。ジョージ・ヴァレンティンはサイレント映画の大スターだ。一方、ペピー・ミラーは女優をめざすひよっ子で、撮影所で彼女に出会ったジョージはさまざまな助言をする。だが、やがて2人の立場は逆転するのだ。

世はトーキーの時代になり、ジョージが監督した映画は、ペピーの主演作と公開日が重なって惨敗してしまう。すっかり落ちぶれて酒浸りの日々を送るジョージは自暴自棄になり、発作的にある事故を起こしてしまう。幸い愛犬のおかげで助かり、ジョージはペピーの家で療養することになった。だが密かにペピーから援助されていたことを知って、誇りを傷つけられたジョージは自殺を図る。ジョージはいったいどうなってしまうのか。

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