J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2016年04月号

組織と個人の問題に効く! 心理学ミニゼミナール 第7回 先送りと「ヒューリスティックス」

心理学の理論は、人事・人材開発の仕事にとって重要な手がかりです。
そこで、“使える”知見を、心理学ジャーナリストの佐々木正悟氏が解説します。

佐々木 正悟 (ささき しょうご) 氏 心理学ジャーナリスト
1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに勤務。2001年以降アヴィラ大学心理学科、ネバダ州立大学リノ校実験心理科博士課程で心理学を学び、2005年に帰国、現在に至る。近著は『すぐやる人に変わる 心理学フレームワーク』(実業之日本社)。

第7回 先送りと「ヒューリスティックス」

“面倒なことは先送り(先延ばし)したい”という気持ちは、どうやら万国共通のようです。この1月にもニューヨーク・タイムズにこんなタイトルの記事が載っていました。「Why I Taught Myself to Procrastinate(先送りする理由をよくよく考えてみた)※」

ニューヨーク・タイムズに記事を書くような優秀な人ですら、「仕事の先送り」で悩むのです。私ももちろん、よく悩んでいます。

※http://www.nytimes.com/2016/01/17/opinion/sunday/why-i-taught-myself-toprocrastinate.html

先送りする理由

実にさまざまな理由から、私たちは「面倒なこと」を先送りします。

・疲れているので、もっと調子の良い時にやりたい

・適当に片づけたくないので、もっと時間の取れる時にやりたい

・今、手元に資料がない

これらの理由には、「未来は今よりもベターなはずだ」という希望的観測が含まれています。明日や1週間後の自分は今よりも調子が良いはずだ、もっと時間があるはずだ、などです。

確かに、今よりも調子の良い時や、必要な資料がそろう場合もあるでしょう。しかし、多くの人は、「いつなら疲れていないだろう。その時にこの仕事をスケジューリングしておこう」「今、資料がなくてもできることだけは進めておこう」などとは考えません。

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