J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2016年03月号

おわりに すぐにでも始められる 経験学習のアシスト

経験から学ぶ力の伸ばし方

今月の主なテーマは、

①個人はどうしたら適切に、深く経験から学ぶのか

②チームで経験から学ぶにはどうしたらいいのか

③ ①②を人材開発部門や職場の上司が具体的に支援するには

である。この視点で特集を振り返る。

①個人はどうしたら適切に、深く経験から学ぶのか

「経験から学ぶ力」を分解すると、以下の3つの力と2つの活性化要素が必要だと以前から提唱してきたのは、経験学習の第一人者である北海道大学大学院の松尾睦教授(OPINION1、22ページ)である。

<3つの力>

○「ストレッチ」(挑戦する力)

○「リフレクション」(振り返る力)

○「エンジョイメント」(楽しむ力)

<原動力になる2つの要素>

○「思い」(仕事に対する価値観、信念)

○「つながり」(他者との関係性)

能力がストレッチされるような仕事に楽しみながら継続的に挑戦し、それらを日々振り返る。そこにドライブをかけるのが「思い」と「つながり」、ということなのだ。

もし、そもそも育成したい個人に内省する習慣がないのであれば、竹中工務店(30 ページ)の新社員教育制度における「日誌」のように、一定期間、内省をさせてみる必要がある。

日誌を新人のOJTに取り入れている企業は多い。この方法はシンプルだが、日誌を媒介に、新入社員本人の継続的な振り返りを促すと共に、先輩や上司との「つながり」を強め、経験から学ぶ力を伸ばす近道だ。現業の中に埋もれがちな先輩社員の仕事に対する姿勢や、会社が大切にしてきた価値観といった「思い」も伝えることができる。このことには、チャレンジングな仕事を前向きに捉えさせたり、ネガティブなフィードバックを受容しやすくしたりといった、個人の認知にも影響を及ぼし、“適切に”経験から学ばせる効果もありそうだ。

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