J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2015年05月号

人事の職場拝見! 第52回 昭和産業 全員教育と現場経験がカギ 人のつながりで育てる人材開発

穀物の力で日本の食卓を支える昭和産業。北海道から九州まで全国各地に15 の拠点を持つ同社は、全社員のレベルアップと組織のつながりを主軸に、社員の自律と柔軟性、積極性を引き出すことに力を注ぐ。独自の人材開発制度に共通しているのは、「交流を通じた学び」だ。

穀物ソリューション・カンパニー
昭和産業
■会社データ
創立:1936年
従業員数:1213名(2015年3月31日現在)
事業内容:小麦粉、植物油、糖化製品、二次加工食品などの製造販売、配合飼料の販売 など
■部門データ
人事部:18名、うち人材開発課5名
職務内容:人材育成、キャリア開発支援、採用(新卒・中途)

取材・文・写真/田邉泰子

充実した研修制度

小麦、大豆、菜種、トウモロコシなど、小麦粉や油脂、飼料の原料となる穀物の素材調達から加工・製造、販売まで幅広く手掛ける昭和産業。穀物の取扱量は、国内食品メーカー中、トップを誇る(同社調べ)。人事部長の佐藤巌氏は、「企業にとって人は財産。業種を問わず、人が育たなければ未来はありません。そのため当社では、社内研修のほか、通信教育やビジネススクールなどの社外研修制度も充実させ、社員の学ぶ意欲をバックアップする仕組みを整えています」と語る。

その言葉通り、職種別や階層別などに体系化された、さまざまな研修プログラムが設定されている。

例えば、入社半年後に行う「新入社員フォローアップ研修」はチームビルディングを重視した内容だ。また近年は、節目の年齢(30、40、50歳)を迎える社員対象の「キャリア開発研修」に特に力を注ぐ。

「これまでのキャリアを振り返り、今後の方向性やチャレンジしたい仕事について考え、その実現に必要な力や経験を確認できます」

同じ年齢の社員同士の学びを通じて、仕事の意義や目的を再認識できる貴重な機会といえる。

全社員対象の「昭和塾」

また同社には、2004年より続く「昭和塾」と呼ばれる独自の制度がある。

「本社や工場などの勤務地、あるいは役職など関係なく全社員が毎年受講します。会社の考えや方向性の理解を深め、全体の底上げを図ります」

昭和塾のテーマは経営理念や経営方針、新中期経営計画のほか、コンプライアンス、食の安全・安心などさまざまだ。研修資料は全て人材開発課が手づくりし、講師も務める。テレビ会議など遠隔システムは一切使わず、各地の事業所を3カ月かけて回る。その甲斐あって、従業員意識調査では企業理念や経営理念の理解を測る項目のスコアがアップするなど、目に見える形で成果が表れている。

工場勤務で得られること

「プロフェッショナル育成プログラム」という、研究・開発職向けの育成制度も同社ならでは。入社4年目前後の若手社員が研究所を離れて、原則3年間の工場勤務を経験するというものだ。

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