負けないマネジャーのための孫子 第6回 “行き過ぎない”を知る教え
マネジャーの資質は人それぞれですが、強みとして発揮し続けるための心得は1つ、「やり過ぎれば過ちになる」ことを認識することです。
やり過ぎれば過ちになる
今月の教えは「マネジャーの陥りやすい5 つの危険なケース」を教えています。5 つに共通するのは、“度が過ぎてしまっている”ことです。
正しいことに対してなら必死になってもよさそうにも思えますが、たとえ善いことであっても、やり過ぎれば、弊害(過失・過ち)になります。教えに言葉を補いながら学んでいきましょう。
1.必死過ぎ
危険なケースの1つめは、「必死過ぎること」です。業務に対して真摯に取り組むことはマネジャーに必要不可欠な資質といえます。とはいえ夢中になり過ぎると自分の考えに固執して、周りが見えなくなりやすいものです。すると例えばライバル企業等にあなたの裏をかいた戦略をとられて気づけなかったり、騙されたりしてしまいます。頑張ったにもかかわらず、失敗を招くことになるのです。