J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2015年03月号

負けないマネジャーのための孫子 第6回 “行き過ぎない”を知る教え

マネジャーの資質は人それぞれですが、強みとして発揮し続けるための心得は1つ、「やり過ぎれば過ちになる」ことを認識することです。

青柳 浩明(あおやぎ ひろあき)氏
ビジネス論語スクール主宰。幼少から40 年にわたり、「論語」「孫子」等の漢籍を学び、ビジネス現場でSE、PM、経営企画等の実践を積む。中国古典の伝播活動
として企業団体等で精力的に講義・講演活動中。著書に『論語説法』(講談社)他。

やり過ぎれば過ちになる

今月の教えは「マネジャーの陥りやすい5 つの危険なケース」を教えています。5 つに共通するのは、“度が過ぎてしまっている”ことです。

正しいことに対してなら必死になってもよさそうにも思えますが、たとえ善いことであっても、やり過ぎれば、弊害(過失・過ち)になります。教えに言葉を補いながら学んでいきましょう。

1.必死過ぎ

危険なケースの1つめは、「必死過ぎること」です。業務に対して真摯に取り組むことはマネジャーに必要不可欠な資質といえます。とはいえ夢中になり過ぎると自分の考えに固執して、周りが見えなくなりやすいものです。すると例えばライバル企業等にあなたの裏をかいた戦略をとられて気づけなかったり、騙されたりしてしまいます。頑張ったにもかかわらず、失敗を招くことになるのです。

2.保身を考え過ぎ

2つめは、「『我が身大事』と保身を考え過ぎる」ケースです。誰でも自分は大切であり、大切な自分を守るための保身は一概に否定されるべきものではありません。しかし保身が強過ぎれば、失敗の責任を部下や他のせいにしたり、失敗を恐れてマネジャーとして判断すべきことを先延ばしにして、なすべき言動を実行できなくもなります。

その様子は周りには、いやらしい保身、怠慢や仕事放棄に映り、信頼を失います。

自分を大切にするための言動によって、結果的に信頼を失い、失敗と同じ扱いを受けるという、ジレンマに陥るのです。

3.気が短過ぎ

3つめは「短気過ぎる」ケース。ポジティブに捉えれば、短気な人は機転が利き、早め早めに行動する、率先垂範のマネジャーとして頼もしい存在です。

しかし短気過ぎるのは困りもの。ライバルが、あなたの瞬間湯沸かし器のごとくカッとなる性格を見抜けば、あなたを怒らせたり煽ったりして、失態をおかすように仕向けてきます。

もちろん部下に対して常に怒っていれば、部下は萎縮し、報告・連絡・相談が減るでしょう。

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