J.H.倶楽部

無断転載ならびに複製を禁じます。なお内容は取材・掲載当時の情報です。

月刊 人材教育 2015年03月号

おわりに 男性も女性も人事も価値観を変えられるか

改めて、女性リーダーを育成していくためには、何を考え、行っていく必要があるのか整理したい。

例えば、今回取材した1社、大塚製薬(40 ページ)が2007年より注力したことは、次の4つである。

①女性社員の意識改革

②管理職の意識改革

③メリハリのある働き方の推進

④インフラ整備

この中で、④インフラ整備については、各種制度や環境を手厚く用意している企業が多い。保育園や学童保育所の待機児童問題といった、企業だけでは解決できない問題を除けば、ほとんどの企業でクリアされているだろう。今回取材した企業でも、実情に合わせた制度を構築したり、見直したりしていた。

よって、本質的な課題とは、①と②の「意識改革」、そして③「メリハリのある働き方の推進」ではないだろうか。

女性をリーダーにする方法

①女性社員の意識改革

取材で挙がった、女性がリーダー職を担うことに対して謙遜したり、不安を抱く理由は主に以下の通りだ。

A.男性に比べ女性はこれまで、仕事におけるチャンスや、育成される機会が少なかったため

B.ロールモデルやメンターといった、「相談できる相手」が不足

C.女性たちにリーダー(管理職)は大変だという「思い込み」がある

D.家庭と仕事の両立が困難なため

Aについては、出産などのライフイベントが発生する前に、「次世代リーダー研修」や「女性リーダー育成研修」と称して、優秀な女性を選抜して教育を行う企業が昨今、徐々に増えてきている(本特集では新生銀行、大成建設)。

Bも、研修が普段では出会えない女性たちのネットワーキングの機会になっていたり(大成建設)、働く母親のランチ会を支援したり(新生銀行)、近い将来のロールモデルとなる女性たちを育てることで注力している企業は多いようだ。

また、『Centered Leadership』モデルを提唱するマッキンゼーのバーシュ氏とラボワ氏(28ページ)は、自ら常に自覚的で、主体性を持ってはっきりと主張するなど、優れた女性リーダーたちの特性を紹介してくれた。これも、女性本人たちが何をどう強化すべきかという点で、指針になる。

こちらはJ.H.倶楽部会員限定記事です。
ご入会後、続きをお読みいただけます。

残り:996文字

/

全文:1,991文字

【入会・年会費無料】

J.H.倶楽部は人事の仕事に役立つ特典が満載です!

  1. 総数2000本以上の人事の実務に役立つ記事(※)が閲覧可能
    ※専門誌『Learning Design』(旧『人材教育』)の記事
  2. 新サービス・お役立ち情報(調査報告書・ホワイトペーパーなど)の先行案内
  3. 会員限定セミナーへのご招待/講演動画・配布資料の閲覧
  4. 興味関心に沿った必読記事を、メールマガジンでお知らせ!