J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2015年02月号

負けないマネジャーのための孫子 第5回 チームの組織力を高めるには

組織の業績を上げるには、特定の社員に頼るのではなく、メンバーの「組織力」によってめざすのがベターです。
では、どうすれば組織力は発揮させることができるのでしょうか。

青柳 浩明(あおやぎ ひろあき)氏
ビジネス論語スクール主宰。幼少から40 年にわたり、「論語」「孫子」等の漢籍を学び、ビジネス現場でSE、PM、経営企画等の実践を積む。中国古典の伝播活動
として企業団体等で精力的に講義・講演活動中。著書に『論語説法』(講談社)他。

組織力を発揮させる2つのカギ

マネジャーの皆さんは、部下の貢献度合いという点では、どのように組織の業績を上げているでしょうか。パレートの法則※のように、特定の社員に頼っていますか。それとも全員、つまり組織力で積み上げているでしょうか。組織力というと難しく思えますが、「チームプレー」という言葉なら学生の頃からよく耳にしたでしょう。今月の教え(右上)はその組織力、チームプレーを発揮させる方法について説かれたものです。

この教えから、チームに組織力を発揮させるには、

・適材適所

・モチベーション(の源)の提供の2つが重要だとわかります。

●適材適所

「適材適所」を表しているのは、「人を択エラびて」の部分です。組織力不足を感じ、何かしなければと焦ると、どうしても即効性のありそうな「勢」=「モチベーション(の源)の提供」に目が行きやすいものです。しかし、 その前段階として重要なのが、適材適所の実践です。

というのも、いかにモチベーションを高めるべく働きかけたとしても、メンバーの特性・能力と担当業務が合っていない状況では、力を出しようにも出しきれないからです。また、「私のほうが向いているのに……」などと、社員間で妬みなどの感情が生まれ、メンタルバランスを崩すきっかけになるかもしれません。ですから、まずは社員各々の特性・能力に応じた配置をしておくことが重要になります。

今の人員配置が適材適所の状態かどうか、確認してみましょう。なお、忘れてはならないことは、マネジャーが把握した部下の特性と、部下本人が意識している特性とを擦り合わせることです。マネジャーになりたての方は人物観察のプロではないでしょうから、思い違い・見込み違いがあるものです。また部下本人が、自分の好みを特性だと思い込んでいることも想定されます。ですから、部下の特性について、マネジャーと部下との間でキャリブレーション(調整)することが重要となるのです。

●モチベーション(の源)の提供

権限上で、できうる範囲で適材の配置をしたら、「モチベーション(の源)の提供」を考えます。『孫子』の背景である戦争で、組織力を最も脆弱にする行為は、“ 部下が恐れをなして逃亡すること”でした。それを引き起こす要因が恐怖の蔓延、そしてモチベーションの源を十分に与えないことによる倦怠感です。

モチベーションの源泉はメンバー各々異なりますが、ほとんどの方が、マネジャーである皆さんやお客様から感謝された際に、強くモチベーションを感じるものです。

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