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月刊 人材教育 2015年01月号

社労士に聞く“職場あるある”管理職のもやもや解決 第22回 「定着率を上げたい」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。
かといって、放っておくと大事に発展することもあります。
どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。
ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。
人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

藤原 英理(ふじわら えり)氏
あおば社会保険労務士法人代表。東京大学大学院修了後、大手製薬会社で研究職に従事。93 ~97年米国在住。帰国後、2000年大手証券会社に入社。社会保険労務士、CFPの資格取得。03 年に独立、04 年から現職。

[文] = 柳本友幸 [イラスト] = 秋葉あきこ

今月のお悩み 定着率を上げたい

ここのところ景気後退説が取り沙汰されているが、一時に比べれば景況は改善傾向にある(2014 年11月現在)。そのせいか、人材流出による人手不足に悩む企業もあるという。人事担当者の話によれば、当社でも以前より採用が難しくなってきているらしい。今後、社員の定着率を上げていかなければとは思うのだが、今さら飲みニケーションで親睦を深めるような時代でもなく、最近の若い人たちにどう働きかければいいのかわからない。若年層に長く働き続けてもらうためにはどうすればいいのだろう。

離職率は近年、低下傾向に

厚生労働省の雇用動向調査によれば、平成24 年の一般労働者の離職率は11.5%、パートタイム労働者の離職率は25.1%となっています。平成14年の一般労働者離職率は14.2%、パートタイム労働者の離職率は26.4%ですので、若干ではありますが低下傾向にあります。転職支援や人材派遣サービスなどの広がりと同時に、終身雇用制度が崩壊していったのはネットバブルの頃までの話。景気がよくないと安定した仕事を求めたくなる労働者の心理もあり、近年、雇用の流動化は落ち着きつつあるようです。また、業界や年齢によっても離職率は異なります。自社の離職率が業界の平均値や競合企業と比べ特に高くなければ、職場の雰囲気や待遇に問題があるのでは、などと心配する必要はないでしょう。

心地よい職場は人それぞれ

一般的な働き手にとって、仕事の最も重要な目的は、給料をもらうことです。しかし、どのように働きたいかは人によって違います。

「とにかく成長したい」「出世して稼ぎたい」という人もいれば、「責任の重い仕事は遠慮したい」という人もいます。残業時間を気にせず仕事を終わらせたい人もいれば、定時退社が最優先の人もいます。外回りが好き、内勤が好き、緊張感の度合いや人間関係の築き方も人それぞれ。つまり、心地よい働き方、心地よい職場は、人によって違うわけです。一人ひとりと定期的に面談して意見や考え方を聞き、対応することで、職場に対する満足度は上がっていくでしょう。また、職務に対する希望を聞き個別対応すれば、モチベーションアップにもつながります。

公平な評価と育成を

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