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月刊 人材教育 2011年10月号

人事の職場拝見! Vol.9 SPSにとって“人は財産” 成長の糧は「対課題力」「対人力」「対自分力」

サントリーグループ各社の広報・マーケティング支援業務を中心に、文化施設の管理運営等を手がけるサントリーパブリシティサービス。対人スキルを要する業務が多いため、社員にはコミュニケーション能力が求められる。ホスピタリティマインド溢れる人材を輩出し続ける同社の人材開発センターを訪ねた。

人材とサービスのイノベーティブカンパニー
サントリーパブリシティサービス
■会社データ
設立:1983年
従業員数:2014名(2011年4月現在)
事業内容:サントリーグループの広報・マーケティング支援業務、文化施設の管理・運営など。
■人材開発センターデータ
人数:13名
職務内容:採用、人材育成 など
教育予算:1500万円(人材開発センターのみ)

各階層に合ったコミュニケーション力を鍛える

今、巷では工場見学が空前の大ブームだ。各地に工場を抱えるサントリーにも、連日多数の見学者が工場に訪れる。そこでサントリーグループが手がける商品の魅力を、会社の顔として余すところなく紹介するのが、サントリーパブリシティサービス(以下、SPS)の社員たちだ。同社は、企業の広報・マーケティング支援業務、サントリーホールや自治体等が運営する文化施設の管理運営、コールセンターの運営等、多彩な事業を展開する。いずれの事業も対人スキルが要求される。管理本部 人材開発センター 部長の島田里美氏は、社員に求める能力について次のように話す。「当社の業務には、お客様の真意を汲み取る高いコミュニケーション能力が不可欠ですが、仕事は、お客様以外にも、同僚・上司・部下など多くの人との連携で進めていかなければなりません。それに階層別に求められるコミュニケーション力も変化します。競争の源泉である人を育てることが会社の成長には不可欠との思いから、今年4月から新しい人事制度のもと、教育研修カリキュラムを刷新しました」(島田里美氏、以下同)同社は、入社3年目でリーダー、早い人では20代で主任というように、若い時から責任あるポジションを任される。年齢や経験を重ねて成熟すれば、メンバーに働きかけ、リーダーシップを発揮しやすい。だが、それを若い時から発揮するために、人間力を強化したいという思いの現れが、同社の教育研修カリキュラムともいえるのだ。

SPS社員を磨きこむ3つの力

同社が開始した教育研修カリキュラムは、「対課題力」「対人力」「対自分力」の3つの力を軸に構成されている。さらに「メンバー」「リーダー」「主任」「課長」「部長」という階層によって求められる3つの力も高度化する。「若手社員に当たる『メンバー』には、成功や失敗を繰り返しながら挑戦することを、『リーダー』は完遂、『主任』は統率というように、職位ごとに発揮してほしい役割を明確にしています。そして各階層のレベルに合った『対課題力』『対人力』『対自分力』を設定し、研修を通して学んでもらいます」こうした研修を導入した背景には、同社が過去10年の間に急成長をとげたという事情がある。入社時と現在の会社の状況が急激に変化したことで、今後のキャリアに不安を抱く者が少なくなかったという。「階層ごとに会社から期待されている役割を明確にすると、キャリアも描きやすくなります。研修は、自分を見つめ直すチャンス。機会を設けることで、本人のキャリアデザインや成長につながる気づきを得てほしいという思いです」

会社の本気度を伝える説明会

同社では、研修を導入するにあたり、人材開発センターのメンバーが社員全員に直接、制度や研修の目的を説明することにこだわり抜いた。「上長が職場を代表して説明会に出席してメンバーに伝えるという申し出もありましたが、この取り組みに対する会社の本気度を伝えたかったのでお断りしました(笑)」研修開始から数カ月。現場からは、新しい価値観に気づかされた、自分の成長につながったと評判も上々だ。

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