J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2011年10月号

インストラクショナルデザイナーがゆく 第53回 なでしこの世界的評価をFacebookで調査!


寺田 佳子氏(てらだ よしこ)
ジェイ・キャスト執行役員、IDコンサルティング代表取締役、日本イーラーニングコンソーシアム理事、IT人材育成事業者協議会理事、eLP(eラーニングプロフェッショナル)研修委員会委員長、JICA情報通信技術分野課題支援委員、JICA─NET Instructional Design Seminar講師、ASTD(米国人材開発機構)会員。著書に『IT時代の教育プロ養成戦略』(共著、東信堂)など。http://instructionaldesign.blog97.fc2.com/

タフな女子の代名詞

「撫子」といえばひっそり控え目なたたずまいが奥ゆかしい花であった。伝統的日本女子の美徳の代名詞である「大和撫子」もイコール「おしとやか」という意味だったから、そんな日本女子が、120分もピッチを全力で走り回るなんて、見上げるような外国人に猛烈タックルするなんて、絶対に「ありえなーい!」はずであった。それが、どうだ!「撫子」が「なでしこジャパン」になるや、世界の強豪を次々倒す快進撃。ついに2011FIFA女子ワールドカップで頂点に上り詰めてしまった。今や「Nadeshiko」は、世界を相手に一歩も引かないタフな女子、勝利を決してあきらめない女子の代名詞になってしまったのである。「Nadeshiko」のイノベーションについては、興味津々の分析が日本のメディアを賑わしている。「横から目線で女子と接する佐々木監督のフェミニスト・マネジメントがカギ」とか、「時にはハハ、時にはアネキのように後輩を癒す澤の母性的リーダーシップが原動力」など喧しいが、ここはやはり人材育成に携わる者として、また大和撫子のはしくれとして、海外の同業者たちがどう見ているのか、グローバルな評価も気になる。そこでFacebookに、「Nadeshikoについてのコメント求む。日本の優勝は当然?それとも意外?日本女子の強みって?」となにげに投稿してみた。すると翌日、なんと50を超えるコメントがぶらさがって、唖然!Nadeshiko畏るべし、である。その中から「自分の目でちゃんと試合を見た」方々のご意見を抽出し、分析してみた。ちなみに有効回答36人の内訳は、ドイツ13、アメリカ6、コロンビア3、韓国2、ウクライナ2、この他、カザフスタン、アゼルバイジャン、タジキスタン、チリ、セルビア、台湾、フランス、イタリア、キルギス、モルドバが各1名ずつ、という構成。さすがに開催国ドイツの関心がダントツに高い。まずNadeshikoの優勝は当然か、意外か?36人中22人、約6割が「意外」「びっくり」と回答。マジで驚いていたのはやはり決勝戦の相手のアメリカ人で、「パワーとスピードとシュート数ではアメリカが絶対的に上回っていたのに、非常にショッキング!」「2回も追いつかれるなんて!」との感情的なコメントがある一方、「アメリカはフィジカルでは勝っていたが、日本のレジリエンス(回復力)とアジリティ(俊敏性、しなやかさ)に負けた」「最後までクールでビューティフルな日本の戦術を崩せなかったのが敗因」という理論派も。中には、「これはまさしく3.11にインスパイアされた奇跡」「フクシマを想うだけで勇気が湧いてきたに違いない」という精神論まで幅広い。米国以外では、「意外だけど、愉快!」(セルビア/男性)、「お金をつぎこむ大国じゃなく、地道に努力した国が勝って気持ちいい」(ドイツ/女性)などの『これぞ快挙!』派から、「アジアのチームは欧米より肉体的に劣っているからダメだと思ってたけれど、もっと自信持たなくちゃ」(韓国/女性)などの自戒派までさまざまである。

なでしこの強みは『規律』『クール』『ミステリアス』

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