J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2011年08月号

連載 人事の職場拝見! Vol.7 ベリサーブ 高い技術とマネジメント力のあるプロ集団をつくりあげる

2001 年にソフトウェア製品の検証サービスを提供する企業として設立されたベリサーブ。同社の歴史は、1983 年にCSK の一部門としてソフトウェアテスト業務を受託したことに始まる。早い人では20 代後半から“小さな経営者”としての活躍が求められるという、同社の人材育成にかける思いを伺った。

システム検証サービスのプロ集団
ベリサーブ
■会社データ
設立:2001年
従業員数:410名(2011年4月末現在)
事業内容:製品検証サービス、セキュリティ検証サービス など
■採用・教育統括部データ
採用・教育統括部人数:6名
職務内容:採用、人材育成 など
教育予算:売り上げに対し1%程度

高い技術力は高いマネジメント力から

ソフトウェアの検証、セキュリティ検証の事業を手がけるベリサーブ。業務上、高度な知識・技術が求められる同社では、「企業の一番の資産は“技術者”である」との考えのもと“人材”を“人財”とし、日々人づくりに力を注いでいる。そうした同社がめざすのが、顧客から満足してもらえる高い技術と対応力のある人財を育成すること。管理本部採用・教育統括部統括部長の福井正宏氏は、人づくりでの目標を次のように話す。「 製品の検証サービスを専門的に行う以上、高度な検証技術が顧客から求められるのは当然ですが、組織である以上、マネジメント力も技術と同じぐらい必要になります。そのため、中間層のリーダークラスを中心としたマネジメント力強化にも力を入れたいと考えています」(福井氏、以下同)

リーダーに求めるのは経営者の視点

優れた技術を持っている人が、優れたリーダーシップを発揮できるとは限らない。同社は、全国各地に拠点を構えており、分室が多数存在している。分室をとりまとめる室長は、自身の部下だけでなく外部のビジネスパートナー、顧客などを意識した“小さな経営者”の視点に立ったマネジメント能力が求められてくる。「 早い人は20代後半には室長に抜擢されます。室長には、1つの会社を経営するという意識で仕事に臨んでもらいます。そして将来的には複数の分室や各種業界を束ねる“事業体”の責任者として活躍することが求められます。高度な技術力をつけることは当然ですが、そうした広い視野で物事を捉えメンバー、パートナー、顧客に対応する能力が必要だというのが当社の考えです」

また、2006年に新卒採用をスタートさせた同社では、次第に生粋の“ベリサーブマン”として育ってきた世代のマネジメント力の強化も育成でのテーマになりつつある。

「 あと2、3年すれば新卒として採用した人材がリーダーとして活躍し始めます。設立当初は人財の面でもCSKから派生した会社という色合いが少なからずありましたが、新卒として採用した人材がリーダーとなることで、これまで以上にベリサーブらしさが出てくるのではないかと、大きな期待を寄せています」

「上場企業」の名にふさわしい人財をつくる

新しい世代の育成に力を入れる一方で、同社は設立間もない頃から60歳以上のシニアオペレーターの採用に力を入れてきた。

「長年社会で経験を積んできたシニアだからこそ持ちえる技術や能力はかけがえのないものです。単に活躍の機会を提供するだけでなく、経験豊富な世代の技術を顧客に活かしていただくことは元より、若い世代に伝えていただくことが、当社の技術や“人”のレベルアップへとつながるとの考えから積極的にシニアを採用しています」

今年設立10周年を迎え、勢いを増しつつある同社。最後に今後の人財育成にかける思いを聞いた。

「当社の財産は人とそれに支えられた技術だけです。一部上場を果たして4年が経ちましたが、上場企業として恥ずかしくない会社にしたいという思いはこれまで以上に強くなっています。採用と教育を担う我々が、顧客や社会から“さすが技術も人も上場企業のベリサーブだね”と評価していただける人財を創るという気概を持って、次代のベリサーブを担う人材を育成していきたいという思いです」

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