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月刊 人材教育 2013年04月号

人材教育 The Movie ~映画でわかる世界と人~ 第7回 「子猫をお願い」

川西 玲子(かわにし れいこ) 氏
1954年生まれ、メディア・エンタメ時評。中央大学大学院法学研究科修士課程修了(政治学修士)。シンクタンク勤務後、企業や自治体などで研修講師を務めつつ、コメンテーターとして活動。著書に『歴史を知ればもっと面白い韓国映画』『映画が語る昭和史』(旧・ランダムハウス講談社)等がある。

『子猫をお願い』DVD発売日:2005.1.19
発売元:ポニーキャニオン/販売元:ポニーキャニオン
価 格:¥3,990(税抜価格 ¥3,800)
ヘジュ、テヒ、ジヨンと双子のピリュ、オンジョの女性5人は高校時代の親友たち。高校を卒業しても事あるごとに集まる仲だったが、次第に環境の変化などからすれ違いも起きていく。そうした中、ある大きな変化が……。

最近、何かと韓国が話題になっている。とにかくサムスンの勢いがすごい。考えてみればかつて、仏教も中国の先進文明も、朝鮮半島を経て伝わってきた。だから今日の勢いを予想することは、充分に可能だった。それなのに、日本人はびっくりして脅威に感じている。かくいう私も、頭ではわかっていてもびっくりした。

サムスン以前に、韓流がすごかった。ヨン様ブーム、「チャングムの誓い」、K-popと続いて、新大久保のコリアンタウンは今や、原宿並みの賑わいである。某広告代理店が盛り上げたという話だが、受け入れる下地がなければ定着しなかったはずだ。CDやコンサートにお金を払う習慣も手伝って、韓流は利益の8割を日本市場で得ている。

その理由を、私はこう考えている。長い交流の中で、文化が混ざり合ってきたからではないかと。反発もあるが、それでも日本人の中には、韓国の文化を受け入れる遺伝的土壌があると私は思う。韓流ファンの中には、「自分がこんなにハマるなんて、思ってもみなかった」という人が多い。

○激しさと抑制

では、韓流の魅力とは何なのか。ひとことでいえば、「本能を揺さぶる力」である。韓国の人は激しい。それは「抑制の文化」の対極にあって、日本人にはないものだ。だから逆に、韓国人は反発しながらも、「抑制の文化」に惹かれるのではないかと思う。しかし反面、一部マスコミが韓国を持ち上げ過ぎていると感じることもある。韓国はそんなにうまくいっているのか。また、自信をつけてきた韓国の人々が、時に傲慢な態度を取っているようにも見える。日本人もかつては、ずいぶん顰蹙を買ったものだが。

今、日本人に必要なのは、自国だけではなく韓国や中国についても、過大評価も過小評価もせず、冷静に現状を見ることではなかろうか。そして、お互いに引っ越すことができない隣国として、胸襟を開いて付き合っていくことだろう。隣国とずっと角突き合わせていると疲れる。

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