J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2014年06月号

ワンワード論語 第22回 「政」

さまざまな心や考えを持った人々が集まれば必要になるのが、「政」、つまりマネジメントです。今月は、マネジメントのポイントについて学びましょう。

青柳 浩明(あおやぎ ひろあき)氏
ビジネス論語スクール主宰、(財)岩崎育英文化財団理事。幼少から40年論語を学びSE、 PM、経営企画他、多くのビジネス現場で実践を積む。ビジネス論語の伝播活動として企業等で講演等を実施する。日本経営品質賞審査員他。

[イラスト] = 秋葉 あきこ

2500年前の中国で、孔子のもとに若者たちが学びに集まってきた目的は、現代風に言えば、官公庁への就職に必要とされる人間力と技術力のスキルアップのためでした。また孔子自身も国政に携わろうと、各国に仕官を求めてさまよいました。ですから、『論語』には「政」、マネジメントに関する章句が多く収録されています。今月の論語1もその1つ。この教えは、某国の権力者から「政」、マネジメントについて問われた時の孔子の回答です。

●マネジメントの原理原則

「正」というワードは、悪いものを正しに行く、懲らしめに向かうことを表現したもの。例えれば桃太郎の鬼退治です。この思いを、“力をもって”実行するということで、その意を持つ「攵」と組み合わさり、「政」のワードが生まれました。マネジメントの根幹は、リーダーがめざすスタイルを、自らが正しく実践し、それを社員に実践させることにあります。そのために最も効果が高い方法は、言葉を弄することでも、罰則規定で社員を調整・矯正することでもありません。リーダーの言動を用いて社員を感化させていくことです。思うように社員が動いてくれない時、リーダーはストレスや苛立ちを感じるものですが、そんな時には立ち止まり、自分の言動を振り返りましょう。マネジメントにおいては、リーダー自身が自分のことを棚に上げずに、率先垂範することが肝腎要です。あなた自身、自分のことを棚に上げるような人からのアドバイスや指示に耳を傾けないように、社員も率先垂範しないリーダーからの指示に必死に取り組もうとは思えないものです。とはいえ、いかなる組織においても上下関係が発生し、パワーバランスが働きます。下の立場の人は、リーダー自身が実践しているか否かを問わず、とりあえず指示命令に従いますが、それではコンピテンシー(発揮能力)の出力レベルは60~70%程度が関の山。社員のコンピテンシーを90%以上で出力させるためには、リーダー自身の言動がカギなのです。連合艦隊司令長官の山本五十六の有名な言葉に「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ……」(抜粋)があります。教えの素晴らしさに気を取られて、忘れがちな重要な点があります。この教えは、上下関係や規律罰則が厳しい軍隊のトップが発した教えだということです。株式会社など民間の組織において、リーダーはどうあるべきか。言うまでもありません。

●成果を焦る自分に負けない

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