J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2014年06月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第15回 プレゼンテーション今まさに大注目のビジネススキル

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池 健司(きくち けんじ)氏
日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL:http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

プレゼンテーション能力を高めることは以前から重要視されてきたが、その度合いが最近は明らかに増している感がある。

この能力は、自分から率先して身につけていかないとなかなか上達していかない。しかもある程度のキャリアになると、できることが当たり前(?)に思われてしまうから大変である。

重要なことはわかっているが、苦手意識が強い……そういう方も多いと思う。

私自身、仕事柄、人前で話す機会は多いのだが、いまだに修行の真っ只中である。「いかに聴衆に喜んでもらえるか」「いかに聴衆を寝かせないか」等々、日々悩み、一喜一憂しながら取り組んでいる。

ゆえにプレゼン関連書籍はよく読むのだが、最近の同分野の書籍の充実ぶりには目を見張るものがある。

プレゼンが注目される背景は諸々あるが、何と言ってもTED(Technology EntertainmentDesign)カンファレンスの存在が大きい。インターネット環境があれば、世界中の素晴らしいプレゼンが日本に居ながらにして動画で見られることが多くのビジネスパーソンを刺激し、プレゼンブームに火をつけた。

プレゼン関連書籍は数あれど、ビジネスパーソンが参照すべきは以下4つの分類であろう。

1.読み継がれる必須本

デール・カーネギー『カーネギー話し方教室』(ダイヤモンド社)は必読。

2.カリスマプレゼン本

カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』(日経BP社)を筆頭に名著多数。かつての大統領やカリスマ経営者のプレゼンをまとめた書籍も大いに役立つ。

3.プレゼンのプロによる本

話し方からプレゼンシートの構成に至るまでさまざまな種類がある。『プレゼンテーションzen』(丸善出版)をはじめとしたガー・レイノルズの著書や矢野香『その話し方では軽すぎます!』(すばる舎)はぜひ読んでいただきたい。

4.TED関連本

ジェレミー・ドノバン『TEDトーク世界最高のプレゼン術』(新潮社)も必読の一冊。TEDでのプレゼンを題材とした書籍が増加傾向にあり、今後も要注目である。

こうした書籍で学んだ後は、当然アウトプットの場が必要となる。お薦めなのは、「アウェー」でのプレゼン、すなわち社外でのプレゼンの機会を積極的に得ることだ。これが一番鍛えられる。社外研修や異業種勉強会などもよい機会だ。

知らない人に自分の話がどの程度伝わるか、ぜひ話す機会を「創って」ほしい。

プレゼンには人材育成にかかわるさまざまなエッセンスが詰まっており、教育において最高の材料の1つと言えるであろう。本文中で紹介した文献はもちろんのこと、他にも良書が盛りだくさんだ。選書に悩んだ成果を次ページに紹介しておく。

次号では、「起業家」関連書籍を取り上げる。起業家精神はどんな仕事においても重要である。乞うご期待。

1.『ザ・プレゼンテーション』

ナンシー・デュアルテ著/ダイヤモンド社/2500円+税/2012年9月世界の著名人やオピニオンリーダーのプレゼン制作を茂生著/PHP研究所/1400円+税/2013年9月手掛けた著者によるプレゼン手法解説書。偉大なプレゼンテーターはマジシャンに似ている……確かにそうかもしれない。

2.『成功する人の「語る力」』

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