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月刊 人材教育 2014年09月号

今月のNEWS

「生産技術者の未来」調査結果ものづくり基盤の強い企業は生産技術“新3種の神器”に積極的●日本能率協会

2014年3~4月、日本能率協会(JMA)は「生産技術者の未来」調査を実施した。同調査は、生産技術者の意識を探り、競争力ある人材の育成とそのマネジメントのあり方を把握するもので、生産技術者対象の調査はJMA初。調査結果の主なポイントは次の通り。

1.生産技術部門の役割として、「コスト低減」は不動のテーマ、今や「設備・工法開発」が主流

生産技術部門の役割について問うと「コスト低減」(28.0%)、「設備・工法開発」(19.9%)、「生産立ち上げ支援」(17.3%)となった。コスト低減はいつの時代も必須テーマだが、新たな製品開発に向けた攻めの動きと共に、海外生産に向けた支援活動も上位に挙がっている。

2.部門の課題は「競争力ある工場づくり」、「独創的生産技術の開発」、「グローバル化への対応」

生産技術部門の現在の課題は「競争力ある工場・工程づくり」(40.4%)がトップで、他の課題を大きく引き離した。今後5年先についても同様にトップ(32.2%)の課題と認識。2位以下の現在の課題は、「製品開発との協業」(14.3%)、「グローバル生産への対応」(13.7%)と続いている。

3.約4割が開発・設計との関係に課題ありと認識。その理由は生産準備が多忙で、設計側にコンカレントエンジニアリング(CE)※の考え方がないと指摘

「生産技術」と「開発・設計」との関係性を、回答者の約2割は良好と見ているが(「大いにうまくいっている」2.0%、「まあまあうまくいっている」17.9%)、約4割は否定的な関係(「あまりうまくいっていない」30.3%、「うまくいっていない」9.8%)と認識。「どちらともいえない」(40.1%)も多数あり、日本のお家芸とも言われる“コンカレントエンジニアリング(CE)”が決してうまくいっているとは言えないことが明らかになった。その理由として「生産準備が多忙」(29.0%)という回答が一番多いが、「設計にCEの考え方がない」(28.3%)など、開発・設計部門への批判的な考えも多く見られた(右図)。

4.社内認知度の高い生産技術部門ほど、「生産技術“新3種の神器”(CE、生産技術開発、シミュレーション技術)」に積極的で、ものづくり基盤が強化されている

社内での認知度が高い生産技術部門(社内認知度レベル別)ほど、良い製品づくりのためのCEに積極的に取り組む傾向が強い。さらに、生産技術開発(工法・設備)にも積極的に取り組み、その満足度も高い。シミュレーション技術は約7割の企業が拡大の方向で取り組み、新技術の導入と活用は当然であると認識している。かつては「個人知」「カタログ・エンジニアリング」「経験」が重要とされてきたが、グローバル化に伴う市場の変化や技術の進展と共に、現在は「CE」「生産技術開発」「シミュレーション技術」がものづくり基盤を強化する時代の“新3種の神器”と言えるようだ。

5.生産技術開発力が高い部門は、内製によって技術を創り、知財戦略で守るサイクルが回っている

社内で認知度の低い生産技術部門は、自社の製品・技術に「競争力がない」(46.2%)と回答。生産技術開発の役割に満足している部門ほど、工法や設備など内製比率も高く、かつ知財戦略(戦略的特許出願、ブラックボックス化など)にも取り組んでおり、“技術を創って守る”活動を展開している。

6.生産技術開発力が高い企業は、人材の技術力、新技術への挑戦意欲が高く、結果として人づくりに貢献

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生産技術開発の役割に満足度が高い企業ほど、「十分技術力がある」(7.7%)、「まあまあ技術力がある」(48.7%)と、自社の人材が持つ技術力への評価も高い。「技術は人がつくる」と言われるように、生産技術開発の役割への満足度が高ければ、「新技術への挑戦」(69.2%)意欲も高いことがわかった。※業務を同時進行させることで、開発期間や納期の短縮など効率化を進める手法のこと

問い合わせ

日本能率協会 JMAマネジメント研究所TEL:03-3434-6270

JSHRM2014年コンファレンス開催【参加者募集中】多様化する「働き易さ」と「働き甲斐」~日本の人事の再生~

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