J.H.倶楽部

無断転載ならびに複製を禁じます。なお内容は取材・掲載当時の情報です。

Learning Design 2021年01月刊

気づきのエンタ ART 日本美術家列伝 室町〜江戸時代前期篇 傑出した才能をもちながらも、謎に包まれた天才絵師 俵屋宗達

人材開発担当者にご紹介したいエンタメ情報です。
仕事の合間の息抜きにぜひ!

矢島 新(やじま あらた)氏
跡見学園女子大学教授。東京大学大学院博士課程中途退学。渋谷区立松涛美術館学芸員を経て現職。
専門は近世を中心とする日本宗教美術史。
著書に『日本の素朴絵』(ピエ・ブックス)、『マンガでわかる「日本絵画」の見かた』(誠文堂新光社)など。

残された作品のクオリティから判断すれば、俵屋宗達は日本美術史で五本の指には確実に入る絵師である。宗達が残した数々の傑作については語りたいことが多すぎて、与えられた紙幅では足りない。しかし宗達の人となりについて語るのは意外に難しい。狩野派の絵師であれば詳しい伝記が残るが、在野の絵師である宗達には、謎が多すぎるのだ。

もちろん先人の研究によって手がかりはそれなりにそろってはいる。たとえば若いころの事績として、慶長7(1602)年に「平家 納経(へいけのうきょう)」の修復を行ったことが知られている。平家納経と言えば平安時代末期の王朝美術の傑作で、大胆で優美なデザイン感覚は折り紙付きだが、その修復を担当した宗達が得たものは、大きかったに違いない。

名品の修復を任されたということは、その時点ですでに名手として認められていたわけで、ある程度の年齢に達していたと見ることができる。宗達が下絵を描いた料紙に書をしたためたパートナーである本阿弥光悦は1558年、角倉素庵(すみのくらそあん)は1571年、烏丸光広は1579年の生まれ。宗達も同じ世代だったのだろう。

陰に隠れることを許されない才能

こちらはJ.H.倶楽部会員限定記事です。
ご入会後、続きをお読みいただけます。

残り:601文字

/

全文:1,201文字

【入会・年会費無料】

J.H.倶楽部は人事の仕事に役立つ特典が満載です!

  1. 総数2000本以上の人事の実務に役立つ記事(※)が閲覧可能
    ※専門誌『Learning Design』(旧『人材教育』)の記事
  2. 新サービス・お役立ち情報(調査報告書・ホワイトペーパーなど)の先行案内
  3. 会員限定セミナーへのご招待/講演動画・配布資料の閲覧
  4. 興味関心に沿った必読記事を、メールマガジンでお知らせ!