J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2018年03月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 最終回 時代の変化と働き方の未来

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、
最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 コンサルティングサービス部 部長

日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL: http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。
E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

今号は「時代の変化と働き方の未来」と題してお届けする。これまでにも何度かご紹介してきたが、一般社団法人日本能率協会が毎年実施している「当面する企業経営課題に関する調査」には注目すべき調査結果が掲載されている。

2017年版によれば、現在の主要事業やビジネスモデルでは5年後の見通しがつかないと回答する企業が実に7割を超えている※。読者の皆様は、5年後の自社の未来は描けているだろうか?

事業の未来を読みにくくしている要素として「AI 等先端技術による社会の変化」と「世界情勢の不透明感による不安要素」が挙げられる。AIの進化が世の中を便利にしていくことに疑いの余地はないが、ビジネスシーンにおいては、「人の仕事がAIに取って代わられる」流れにも拍車がかかろう。いったい、働き方の未来はどうなっていくのか、実に興味深い。

筆者が尊敬してやまないある経営者は「結局、人間の仕事は『遊び』になっていくのではないか」という持論を展開している。「遊び」こそが仕事になる時代というのは、未来を考える1つのキーワードかもしれない。

世界情勢の不透明感も混迷の未来に拍車をかける。最近、各企業の人事担当責任者や企業役員の方々から「これからの国際情勢をどう読んでいるか」と聞かれることが驚くほど増えた。書籍発刊トレンドから見ると、やはりアメリカと中国の国家戦略を分析している内容が多いように感じるが、時代が読みにくくなっているのは事実だろう。ビジネス的な観点からは、既成の枠や時空を超えて新ビジネスの実験が行われるであろうアフリカ大陸には、これまで以上に注目すべきだ。

「対立」と「対話」、「融合」と「衝突」が繰り返される中で、時代の変化を読み解いていく必要があるだろう。

人事担当者が今後注目すべき、働き方の未来につながる「時代の変化」関連書籍を分類してみよう。
①テクノロジーの変化に関する書籍
②先端デジタル技術への対応書籍
③世界情勢が分析されている書籍
④論客による「時代」提言書

①と④は注目する著者を決めて主張を追いかけておきたい。

②は先端デジタル技術に向き合う企業の事例から学ぶという視点が重要。

③は国内外の学者による情勢分析書が2018年はかなり増えるとみている。時代の変化を読み解きながら、今後の人材の在るべき姿を想起していきたい。

求められる人材像においては、きっと「不変の法則」が存在すると思う。昨今の書籍トレンドからも既にそのポイントが浮かび上がってきている。キーワードは「スピード」「バランス」だろうか。

5年にわたりお届けした本連載は今回で区切りとなる。紹介してきた書籍が、皆様のお役に立てていれば光栄である。またお会いできることを願っている。

※https://www.jma.or.jp/pdf/2017/20171018_newsrelease.pdf

1『大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019 』城田真琴著/日本経済新聞出版社/2018年1月/1600円+税

『ビッグデータの衝撃』『Fintechの衝撃』等「衝撃」シリーズで知られる野村総合研究所の城田氏による注目の新刊。「第1章:人工知能はホワイトカラー業務をこなせるか」をはじめ人事担当者にとっても読んでおきたいトピックが目白押しだ。

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