J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2017年02月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第47回 情報大爆発時代に 情報を使いこなす!

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池健司(きくち けんじ)氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 第1情報サービス部 部長

日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL:http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。Email:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

いつの時代も、年の初めというのは新たな気持ちで仕事に臨める。2017年はアメリカの新政権誕生だけでなく、日本でもさまざまな規制改革トレンドがあり、「変化」が目白押しである。今年も読者の皆様と共にビジネストレンドを読み解くべく、頑張っていきたいと考えている。

さてここ数年、感じていたことがある。それは「情報大爆発時代」「情報洪水」と形容される昨今において、どのような情報を見ればよいか迷っている人が増えているのではないか、ということである。

インターネットがない頃から仕事をしている立場からすれば、ずいぶんと贅沢な悩みではある。だが、情報収集手法のセミナー講師業務などを通じて、多くの企業の方からこの悩みを打ち明けられる。

私個人としては、昔も今も「見なくてはならない情報」の種類自体はそれほど大きく変わっていないと思っている。人事担当者も多くのビジネスパーソンも、定点観測される情報を決めていくことをお勧めしたい(ご関心のある方は拙稿「トレンドを知るためのビジネス情報収集手法」※をご覧いただきたい)。

一方、NHKが5年に1回発表している「NHK国民生活時間調査」の2015年の調査結果によれば、新聞の購読率は減少傾向にあり、20代以下の平日の新聞閲読率は1割未満という結果が出ている。30代40代も大きく減少している。だが、私が注目しているコンサルタントやアナリストの多くは、毎日2紙以上の新聞や業界紙に必ず目を通している。試行錯誤の結果、新聞紙面を読み込み、情報を俯瞰するという行為に戻っている人も多いようだ。

私見だが、「本を読む」「新聞を読む」といった紙媒体でアナログ的に情報を収集するという行為は、今もこれからも非常に重要だと感じている。「広く捉える」という行為は、ネット検索だけでは難しい部分があるのだ。

ここで人事担当者に注目していただきたい「情報を読み解く」ための書籍を分類しておこう。

① コンサルタントによる指南書

②「 目利き」による指南書

③ 新聞の読み方指南書

①は、数々の良書で知られる小宮一慶氏の書籍、②は池上彰氏の書籍をお勧めしておく。③については、ここにきてこうした書籍が増加していることにお気づきだろうか。即使える良書が登場しているので、次ページを参照していただきたい。

考える力が落ちているという社会的な懸念があるが、経営型人材を育成するうえで、人事担当者は「有益な情報から、ビジネスヒントを考えて考え抜く」ことは教えていかなくてはならない。例えば新聞ならば、記事のつながりや自社への影響を考えながら“面”で読むトレーニングをすることも大切だろう。

次号では、こちらも経営型人材に欠かせない「事業構想力」について考えてみたいと思う。乞うご期待。

※https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/59/1/59_11/_html/-char/ja/

1『一流の人は、本のどこに線を引いているのか 』土井英司著/サンマーク出版/2016年10月 /1500円+税

日本を代表する書評家、土井氏による注目の新刊。1冊のビジネス書からいかに肝の部分を読み解くのか、その技術が学べる。実際に氏が引いた線も多数、事例として紹介されており興味深い。

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