J.H.倶楽部

無断転載ならびに複製を禁じます。なお内容は取材・掲載当時の情報です。

月刊 人材教育 2016年12月号

Column 1人の部長が仕掛けた自主勉強会 メンバーを“倒れても立ち上がれる人材”に育てる

レジリエンスは、職種や役職・階層を問わず、全ての社員に求められる力だが、教育プログラムとして企業で導入されている事例は、まだ多くない。
そんな中、独自に部下のレジリエンスを高める講座を始めた社員がいる。
その狙いとは―。

広告・マーケティング企業 スタッフ部門 部長 S氏
[取材・文]=崎原 誠

Image by kstudija/Shutterstock.com

ミドル層を引き上げたい

広告・マーケティング企業のS氏は、2016年1月、自身が所属する部署のスタッフ系社員(約40人)を対象に、レジリエンスなどのスキルを鍛える自主講座を開講した。1期3カ月で、10人前後の受講者に対して、半日程度の研修を計6回実施する。

もちろん、社員教育を行う人事部門は存在するが、S氏が独自の研修を始めたのはなぜか。

「私の“ 使命” だと捉えたからです。私は、今までのキャリアの中でずっと第一線で活躍してきたわけではありません。そんな私が部長としてすべきことは、ミドル層を引き上げることではないかと思ったのです。

また、スタッフ部門は顧客との直接的な接点がなく、ライン部門と比較し刺激が少ないため、『社会に対し仕掛けたい』『自ら積極的に取り組みたい』といった意欲が高まりづらい側面があります。そこで、スタンスを抜本的に変革する教育機会が必要だと考えました」(S氏、以下同)

レジリエンスなど多彩な内容

各期の受講者はマネジャーが指名し、本人の同意が得られたら参加してもらう。研修を欠席してもペナルティーはない。「自分で気づくことが大事」と捉え、“強制感”を持たせないことにこだわった。なお、前例はないが、参加を辞退しても構わない。

プログラムは、①自分を知る、②理想を描く、③ラダーを掛けるという3つのフェーズを基本に、毎回、ブラッシュアップしている。

講義の内容は、コミュニケーションのとり方、自分の未来の描き方、周囲の巻き込み方など多彩。講師も、コンサルタントや他社の実務家など幅広い。S氏の個人的な人脈も活用しながら、よい刺激を与えてもらえそうな人に依頼している。

中でも人気のプログラムは、レジリエンス研修だ。講義を受け持つのは、久世浩司氏。レジリエンス研修を組み込んだ理由は何か。

こちらはJ.H.倶楽部会員限定記事です。
ご入会後、続きをお読みいただけます。

残り:886文字

/

全文:1,771文字

【入会・年会費無料】

J.H.倶楽部は人事の仕事に役立つ特典が満載です!

  1. 総数2000本以上の人事の実務に役立つ記事(※)が閲覧可能
    ※専門誌『Learning Design』(旧『人材教育』)の記事
  2. 新サービス・お役立ち情報(調査報告書・ホワイトペーパーなど)の先行案内
  3. 会員限定セミナーへのご招待/講演動画・配布資料の閲覧
  4. 興味関心に沿った必読記事を、メールマガジンでお知らせ!