J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2016年09月号

人事の職場拝見! 第67回 イーソル 社員を巻き込み、プロセスを重視 コミュニケーション力を高める施策づくり

組込みソフトウエア開発のイーソルでは、社員参加型のプロジェクトを立ち上げ、人事関連の施策
づくりを行う。その取り組みは、コミュニケーション力の向上や組織活性化にも効果を発揮する。


イーソル
■会社データ
設立:1975年
社員数(日本):366名(2015年12月現在)
事業内容:コンピューター及びその周辺機器のソフトウエア・ハードウエア開発、コンサルティング業務
■部門データ
管理部人事課:6名
職務内容:採用、組織開発、人材育成、労務など人事業務全般

[取材・文・写真]=田邉泰子

社員参加型の施策づくり

電子機器に欠かせない組込みソフトウエアを中心に、さまざまなシステムを開発するイーソル。エンジニアが社員の9割を占め、少人数で開発チームを組むことも多い。単身で顧客の拠点で開発に従事するケースもある。

「メンバー一人ひとりの能力の発揮が大きく問われるため、人材価値の向上、理念の共有、生産性の高い働き方の実現が常に求められています」と管理部人事課課長の丸島康弘氏は話す。

そこで社員の育成では、等級や職位に応じたスキル・要件を明確にし、人材育成の体系化や、新人OJT 制度・メンター制度・自己申告制度といった、成長を後押しする制度の整備を進めてきた。

また一方で、積極的に社員を巻き込みながら、納得度の高い人事施策を新たにつくり上げた。取り組みの内容や効果を紹介したい。

自分たちでつくった企業理念

まず取り上げたいのは、2011 年に行われた経営理念“eSOL Spirit”の刷新である。

「会社の姿勢を表し、身近に感じられ、かつ覚えやすく分かりやすい言葉を、経営陣だけでなく社員からも募りました」(丸島氏)

さらに憲章委員会を立ち上げ、イントラネットの掲示板も活用しながら2年がかりで案を練り上げた。その結果、「『楽しいチャレンジ』を生きる」というコアスピリットのほか、excellence、Speed、Ownership、Linkという社名のスペルを頭文字に置くバリューが誕生した。

「これらの言葉は、仕事の進め方やアウトプットの価値を確認し合う中で、当たり前のように使われています。社員一人ひとりが“自分たちの言葉”にしつつあると感じますね」(丸島氏)

同時に人事考課項目への設定や、会議やキャリア研修で取り上げるなど、日頃の啓発も欠かさない。象徴的な行事が「eSOL Spiritプレゼン」である。理念にふさわしい取り組みの内容や成果を発表し、グランプリを決めるコンテストだ。

部門などの単位で選ばれたプレゼンターは、全社員の前で3分間プレゼンをする本戦にチャレンジする。

「中身の濃い3分間をつくり上げるうちにプレゼン力が向上します。また短時間に区切ることで、多くの取り組みを紹介できます」(丸島氏)

初回の2015 年度は、聴衆の反応の大きさと審査により「顧客拠点でのコミュニケーション」を取り上げたチームが栄冠に輝いた。

働き方改革で対話が率直に

働き方改革も注目の施策だ。

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