J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2015年08月号

ID designer Yoshikoが行く 第98回 ATD2015で発見! ICTとおばあさんの知恵

寺田 佳子(てらだ よしこ)氏
ジェイ・キャスト執行役員、IDコンサルティング代表取締役、日本イーラーニングコンソーシアム理事、IT人材育成事業者協議会理事、eLP(eラーニングプロフェッショナル)研修委員会委員長、熊本大学大学院教授システム学講師、JICA–NET ID Seminar講師、ATD(タレント開発協会)会員。著書に『学ぶ気・やる気を育てる技術』(日本能率協会マネジメントセンター)など。http://yoshiko.teradalive.net

抜けるような青空に、肌を焼く強烈な日差し。青葉繁れる大地には大小の湖がキラキラと輝いて、時折うたうような水鳥の声が響く。

ここはフロリダ、オーランド。ホテルのラウンジは、ウォルト・ディズニー・ワールドかユニバーサル・スタジオ、あるいはゴルフを楽しもうと、バカンス気分の家族連れで溢れている。

どちらを向いてもファンタジーな雰囲気で、ついつられてミッキーのカチューシャをつけて鏡をのぞきこんでしまったが、これから向かうのは巨大なコンベンション・センター。70 年目にしてASTDから組織名を変更したATD(タレント開発協会)が、毎年5月に開催する、国際会議と展示会である。

多様性を実感できる会場

「研修開発」から「才能の発見と育成」へ、組織のブランド・コンセプトが大きく変化した今年、さて、何がどう変わるのかと、興味津々なのは、私だけではないはずだ。

オフィシャルサイトを見る限り、スケジュールや講演者のラインナップ、セッションの構成などは、大きく変わってはいないし、会場のレイアウトも例年通り。しかし実際に会場に来てみると、何かが違う。

では、ここで問題です!

今年の会場風景で目についたのは次のうちどれでしょう?

1. 参加者が持つスポンサーバッグのデザインとカラーが変わった

2. 海外からの参加者の構成とファッションが変わった

3. ヨガやストレッチのコーナーが増えた

正解は……、「2. 海外からの参加者の構成とファッションが変わった」です。

まず、今まで企業単位で大デレゲーション(代表団)を送り込んできた背広姿の韓国勢が大きく減少。約9000人のATD 参加者のうち、米国以外の海外組はおよそ2 割といわれる中、一時はその3分の1以上を占めていた韓国。しかし、今年は6 分の1以下の291人に。

一方、ぐっと存在感をアピールしたのがヴェールを被った中東からの女性たちだ。民族衣装でさっそうと歩く姿や、セミナー会場でチャドル(イスラム圏の女性が身につける、全身を覆う布)の下からゴージャスなアクセサリーをつけた手を挙げて、積極的に質問をする姿がかっこいい。

不思議なことだが、こうした人材育成や教育関連の国際会議の風景は、参加国の政治や経済の現況や、未来の姿を映し出す。なぜなら「人を育てる」ことにリソースを投入し、その成果が目に見えるようになるまでには10 年単位の時間がかかるからだ。それを官民一体となって進めるパワーとビジョンのある国は、将来に大きな可能性を秘めている。オシャレも才能も経済力も、今までのアメリカン・スタンダード1色から多様性を享受できる時代になったことが実感できる会場風景なのだ。

新たな流行語「ソーミー」

そして今年は、参加者の会話にも面白いトレンドが見られた。

そこで、次の問題です!

会場のあちこちでささやかれた、「ソーミー」とは、何のことでしょう?

1.フロリダ訛りの「ごめんなさい」

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