J.H.倶楽部

無断転載ならびに複製を禁じます。なお内容は取材・掲載当時の情報です。

月刊 人材教育 2015年07月号

ID designer Yoshikoが行く 第97回 梅雨を「スカッ」と吹っ飛ばす 落語のつかみテクニック

寺田 佳子(てらだ よしこ)氏
ジェイ・キャスト執行役員、IDコンサルティング代表取締役、日本イーラーニングコンソーシアム理事、IT人材育成事業者協議会理事、eLP(eラーニングプロフェッショナル)研修委員会委員長、熊本大学大学院教授システム学講師、JICA‒NET ID Seminar講師、ASTD(米国人材開発機構)会員。著書に『学ぶ気・やる気を育てる技術』(日本能率協会マネジメントセンター)など
http://yoshiko.teradalive.net

え~、今年もはや半年が過ぎ、あら、と気がついたらもう梅雨でございますよ。何しろ、うっとうしい季節ですからね、こんなんじゃ景気までジメジメしそうだってんで、6月5日は「落語の日」、6月第1月曜日は「寄席の日」と、お 上かみも気を使ってくだすったんでしょうかね、ここんとこ、「お笑いの記念日」が続いているんでございます。

まぁ、タネを明かせば、「落語の日」は「6(らく)5(ご)の語呂合わせ」、「寄席の日」のほうは「寛政10年(1798 年)6月に初代三笑亭可楽が台東区の下谷神社境内で『風流浮世おとし噺』をしたのが江戸の寄席の始まり」という説があるからだそうで。だから何だ?と言われても困るんですが……。

それはさておき、梅雨の時期は、オフィスでも「だるい」「やる気が出ない」という方が多くて、「そりゃ、気合が足りないからだろう」などと部下を一喝する上司の方もいらっしゃいますが、どうも足りないのは「気合」だけではないようで。

何でも、低気圧が居座りますと空気中の酸素が少なくなり、副交感神経の働きが増すため、筋肉が緩み、血管が広がって、なんとなく「ダラ~っ!」としたくなる、とこれは科学的にも証明されておりまして。「梅雨ストレス」なんて言葉もあるそうでございます。なるほどねぇ~、って、ますますダラ~っとされても困るんですけど。

笑いを味方につける

梅雨であろうが猛暑であろうが、涼しい顔してスマートに仕事をこなすのがデキるビジネスパーソンでして、その方々がもっとイキイキできるように「学び」の側面からサポートするのがワタクシのお役目。

となりますと、この梅雨の季節、せめてセミナーやワークショップでは、「スカッ」とハレバレした気分を味わっていただきたくて。

まぁ、「お笑いの記念日」もありますのでね、などと、ちょいとこじつけもいたしまして、落語家さんとコラボでセミナーをするのがお約束なんでございます。

何しろ「笑い」にはストレス解消の効果があって、自律神経系や免疫系のバランスを整える作用もあるとか。世界最高のプレゼンテーションを紹介するTED の『十戒』(指針)には「笑いは宝と心得よ」とあるし、モチベーション研究の大家ジョン・M・ケラー博士は「ジョークはやる気を引き出す最高の手段のひとつ」とおっしゃっていますし。

ここまできたら、もう「笑うっきゃない!」って気になりません?

で、「スカッ」とする「高座」、じゃなかった「講座」の企画、今年ご一緒するのは女性落語家、参遊亭小遊さん。本業はさるIT企業の営業担当ですが、高座のキモノ姿がそれはそれは粋で色っぽい噺家さんでございます。

聞けば「習い事が大好き」で、陶芸から蕎麦打ちまでやってはみたものの今ひとつ夢中になれない。ある日、上野近くの「落語教室」をのぞいたところ、あまりの明るさとバカバカしさに唖然としたのが数年前。以来、どっぷりその世界に浸かることになったそうな。

アマチュアとはいえ、3 代目三遊亭遊三師匠のもとで修業を積み、2012 年の「第5 回ちりとてちん杯全国女性落語大会」優勝、2014 年の「第4回落語国際大会in千葉」審査員特別賞と、メキメキ頭角を現す注目株なんでございます。

落語のセンスをビジネスに

こちらはJ.H.倶楽部会員限定記事です。
ご入会後、続きをお読みいただけます。

残り:1,246文字

/

全文:2,491文字

【入会・年会費無料】

J.H.倶楽部は人事の仕事に役立つ特典が満載です!

  1. 総数2000本以上の人事の実務に役立つ記事(※)が閲覧可能
    ※専門誌『Learning Design』(旧『人材教育』)の記事
  2. 新サービス・お役立ち情報(調査報告書・ホワイトペーパーなど)の先行案内
  3. 会員限定セミナーへのご招待/講演動画・配布資料の閲覧
  4. 興味関心に沿った必読記事を、メールマガジンでお知らせ!