J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2013年01月号

ID designer Yoshikoが行く 第67回 ガーナの未来に貢献する日本の教育ノウハウ

寺田 佳子(てらだ・よしこ)氏
ジェイ・キャスト常務取締役、IDコンサルティング代表取締役、日本イーラーニングコンソーシアム執行役員、eLP(eラーニングプロフェッショナル)研修委員会委員長、JICA情報通信技術分野課題支援委員、JICA─NETInstructionalDesignSeminar講師、ASTD(米国人材開発機構)会員。
著書に『IT時代の教育プロ養成戦略』(共著、東信堂)など。
http://instructionaldesign.blog97.fc2.com/

ガーナから来たドラといいます

アゴー(こんにちは)、ドラです! ガーナの公務員研修所(CivilService Training Centre)の校長、してます。日本の人事院に当たるガーナ人事委員会(Offi ce ofthe Head of the Civil Service)の傘下にある3つの公務員研修所の1つのトップ、なんです。国の将来を背負う公務員の育成を任されているわけですから責任重大。自分でいうのもなんですが、結構偉いんです、私(笑)。

えっ? 女性なのに、すごい?

ガーナでは官公庁や企業の重要なポジションで、リーダーとして活躍している女性、珍しくないですよ。日本じゃ、珍しいんですか? あら、ま、それは意外だわ。

日本に来たのは、初めて。目的は、日本の公務員の研修制度や、民間企業の人材育成を研究するため。人事院公務員研修所から関西の自治体の職員研修所、企業の教育研究所まで、見学スケジュールはびっしり。中でも楽しみなのが、インストラクショナルデザイナーYoshikoのレクチャーなの。去年はテレビ会議で研修の開発プロセスの講義をしてもらったのだけど、実際に会うのは初めてよ。

今回、一緒に来たのは、ガーナ人事委員会のチーフ・ディレクターのフセイニさんと、雇用・研修開発局のパトリシアさん、そして私が管理する公務員研修所の財務会計部のダニエルさん、管理部のエリックさん、研修部のフォスターさんの総勢6 名。日本語でいうと肉食系っていうのかしら? みんな、何にでも猪突猛進でアプローチするタイプなのね。

パトリシアさんと私は、自由時間にコンビニやファストファッションのお店を覗くのが楽しみだけど、男子組はカラオケ、イザカヤが大好き。ガーナにはカラオケがないから、新規ビジネスの調査だっていってますけど(笑)。

実はYoshikoにはリクエストをしてあったんです。ガーナは西アフリアではまだ珍しい議会制民主主義の国なんですけど、この夏に大統領が急死したこともあって、予算執行が混乱しているの。研修所の資金繰りも大変でね。

そんな状況だからこそ、人材育成がどれだけ大事かをアピールして国の予算を確保することと、さらに、教育に手の回らない周辺国にも活用してもらって、活動を拡大する資金源にできたらいいな、って考えているの。

つまりね、人材育成に投資することが国の将来にとって最もリターンの大きいビジネスだと捉えてもらえるような意識変革をしたいのね。そのためにどんな戦略を立てるべきか日本で教えてね!ってお願いしておいたってわけ。

将来性のある組織にあるもの

さて、楽しみなレクチャーの日、Yoshikoと会ったとたんに「やっと会えたね!」と思わずハグしちゃった。なんか波長があったのね。

早速始まったレクチャーのタイトルが、「ガーナの未来に貢献する人材育成とは」。「皆さんの研修プログラムの価値をどのようにアピールすべきか、研修ビジネスを継続的に成長させるには何が必要か、ホンネで語りましょう」という挨拶から始まったの。

ほぉ、と思わず身を乗り出した私たち、うまく儲けるヒントを教えてもらえるのかと思ったら、「はい、まず皆さんに考えていただきます」と質問が。

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