J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2010年09月号

企業事例(読む②) 日立システムアンドサービス 新時代のSEに必要な3つの読む力

システムインテグレーション事業を展開する日立システムアンドサービス。
同社では、SE(システムエンジニア)をソリューションエキスパートと定義し、問題解決能力に優れた人材を育成するための教育を行っている。
新時代のSEに求められる能力を外部環境を読む力、ステークホルダーの気持ち・ニーズを読む力、自分を読む力と位置づけて人材を育成している同社の「読む力」養成の教育体制を紹介したい。

石川 拓夫氏
人事総務本部 人財開発部 部長


日立システムアンドサービス
1978年設立。システムインテグレーションおよびシステムサービスを主力事業として展開。金融機関、製造業、流通業、鉄道・電力等の社会インフラ産業を中心に、ソフトウェアパッケージや情報処理機器を提供する。コンサルティングからシステムの企画・設計、開発、保守・運用をワンストップで提供することが強み。
資本金:41億9000万円(2010年3月現在)、売上高:1145億円(2010年3月期)、経常利益:69億円(2010年3月期)、従業員数:4662名(2010年3月31日現在)※2010年3月31日に日立ソフトウェアエンジニアリングと合併し、日立ソリューソンズとなる。

取材/井戸沼 尚也、文・写真/高橋 美香

問題解決能力向上に必要とされる3つの力

システムインテグレーションやシステムサービスを主力事業とする日立システムアンドサービスでは、顧客からの要望を的確に“読み”、最適な解決策を提案することを重視している。そのため同社では、3つの切り口から「読む力」を強化しているという。長年同社の人材育成に携わる人財開発部部長の石川拓夫氏はその背景をこう語る。「我々IT業界は順調に市場拡大を遂げてきた業界でしたが、リーマンショックを転機に状況が一変。業界全体が低迷し、それまでの受注請負のビジネススタイルに加えて、自分で仕事を創出するスタイルでのビジネスが求められるようになったのです」(石川氏、以下同)

今やIT業界は海外との競争が激化。価格・技術だけでなく、問題解決能力と提案力が求められるようになった。

同社では提案型のSE育成のため、
①外部環境を読む
②ステークホルダーの気持ちを読む
③自分を読む(自己理解)
の3つの視点で“読む力”を強化。SEを「ソリューションエキスパート」と定義し、問題解決のプロフェッショナルを育成している。

①視野の広いSEを育てる外部環境を読む力

従来、ITエンジニアは、顧客から受け取った設計図をもとに、期待通りの品質とコストで納期通りに仕上げることを求められていた。ところが、外部環境が急速に変化する今、顧客からの要求を待っているだけでは立ち行かなくなってきた。「ビジネスモデルが激変し、私たちの顧客の競合相手や戦略も急変しています。そうした状況下では、エンジニアが、顧客が置かれている状況を把握できなければ戦略的提案はできません」

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