J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2010年09月号

企業事例(読む・書く・考える) キヤノンマーケティングジャパン コミュニケーションは読み書きから

最近の若手はデジタルの情報処理能力に長けているといわれるが、現場で必要とされるのはむしろ「読む・書く・考える」という、アナログの基礎的能力。こうした能力の低下に危機感を覚え、いち早く教育に取り組んでいるのがキヤノンマーケティングジャパンである。

澤田 伸彦 氏 人事本部 人事企画部 人材育成グループ 課長

キヤノンマーケティングジャパン
1968年設立。キヤノン製品の国内向け商品企画、広報・宣伝活動、営業・販売、アフターサービスなどを担当し、「くらし、しごと、社会」のあらゆる領域の顧客のニーズに応えるべく事業を展開する。
資本金:733億300万円(2009年12月末現在)、売上高:連結6866億1400万円、単体5829億8600万円(2009年12月期)、従業員数:単体5666名(2009年12月末現在)

取材・文/西川 敦子、 写真/髙岡 隼人

「手書き教育」で鍛える基礎的能力

“パソコンに頼らせないこと”。

キヤノンマーケティングジャパンの若手育成方針は明快である。

同社では、主に若手を対象に、「読む・書く・考える」という基礎的能力の強化を図っているが、学習の場で心がけているのは、印刷された紙の教材を読んで考えさせ、手で書かせるというアナログ手法。

具体的な教育方法は、通信教育、研修後のレポート、そして「キヤノンマーケティングジャパンビジネスアカデミー(CMJBA)」という自主参加型の夜間講座である。

アナログを重視するため、通信教育はeラーニングではなく、自筆の答案用紙を郵送で送っている。2009年度の開始当初は、考える力を鍛える教材を新人全員に配付したが、今年度は、希望する内定者のみに、読む力、書く力を強化する教材を自費で購入し学習してもらった。

同社人事本部の澤田伸彦氏は、通信教育を選んだ理由を次のように語る。「パソコンの前でできないのがいい。分量も軽めですから、やり切ることができる。最初に成功体験を得て欲しいという狙いもあります」

新入社員研修、階層別研修のレポートも手書きで提出させる。ちなみにこちらは、分量も多く、新入社員研修期間はほぼ毎日、提出が義務付けられるハードなものだ。

また、顧客や社会に貢献するうえで、道徳心を不可欠とする同社では、内定者向けに道徳教育を行っているが、ここでも「読む・書く・考える」の3要素の強化を図る。一般社会的な情景や史実のケースを読ませ、レポートを提出してもらうのだ。

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