J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2011年04月号

まずは自分が魅力ある存在に “人間力”のある人づくりをめざして

東芝ソリューションでは、ブランドコンセプトとして人と技術とサポートの3つの力を大切にしている。
その中の1つである人の部分では“人間力”を高めることに力を入れ、ユニークな取り組みを行っている。
日々、社員の“人間力”向上のために力を注ぐ同社の人事総務部 人材採用開発担当部門を訪ねた。


東芝グループの
IT ソリューションの中核を担う
東芝ソリューション
■会社データ
設立:2003年
従業員数:5100名(2010年10月現在)
事業内容:ITソリューション関連の技術
開発・サービスの提供
■取材部門データ(人材採用開発部門)
人材採用開発担当部門 人数:19名
職務内容:採用、人材育成

人事は社員にとって手本であるべき

東芝グループでITソリューションの中核を担う東芝ソリューション。同社の成長は、高い技術力はもちろんのこと、そこで働く“人”によって支えられている。東芝ソリューションの人づくりを語るうえでなくてはならないのが、人事総務部の一員として採用と教育を一貫して行う人材採用開発担当部門である。同部署の八木沢誠グループ長は次のように話す。「私たち人事総務部は、人にまつわるセクションです。どんなに良い商品・技術もお客さまに伝えるのは人です。人に魅力がなければなりません。当社では、コミュニケーション力や志、ビジョン、そして前向きな姿勢といった能力を“人間力”と呼んでいます。この人間力を社員に身につけてもらい、高めていくのが、人事総務部の大切な使命なのです」(八木沢氏、以下同)

同部署では、人を育成する以上、自分たちは良き見本でなければならないという意識がメンバーには根づいているという。“ 人間力”を身につけるという難しい課題を社員に求める以上、自分たち自身が人間力にあふれた魅力のある存在でなければならないと、意識して自らを律し続けているのだ。

社員に気づきを与える人間力講座

人間力を磨くための取り組みとして、同部署が企画・運営を行っているのが“人間力講座”だ。人間力講座とは、社外から講師を招き、社員に自発的な気づきを促す講座のこと。1つの道を究めたプロフェッショナルを招き、仕事に対する意識やこだわり、そして生きざまから人間力の本質を探るというものだ。この3月には、開催数30回の節目を迎えた。「先日は、『奇跡のリンゴ』の木村秋則氏にお越しいただきました。私たちとは異なる業界でご活躍されていますが、ご本人の口から語られる生き方や仕事に対するプロ意識から、ハッと気づかされることが多いものです。参加した社員に何か1つだけでも気づきを得て、日常の行動に活かしてほしいと思っています」

同講座は、全国各地の支店にも中継され、視聴による参加者も含めると毎回500名程度が聴講している。出席者は、アンケートに感想を書くことになっているが、評判も良く、出席することができなかった社員が出席した社員に感想を聞くといった場面も、社内では珍しくないほどだ。「 どんなに良いことだとわかっていても、心の底から納得したりピンときたりしなければ、自分自身の行動改善に結びつかないものです。自らが気づき、行動に結びつけることができれば、自ずと人間力も身についていくと思います」

私たちの仕事はチームワークが不可欠

人事総務のようなスタッフ職では、専門性が高いだけに仕事を抱え込んでしまうということがありがちだ。しかし同部署では、グループでのミーティングの時間をしっかりと確保し、進捗状況の報告にとどまらず、今持っている考えに至るまで徹底して議論し合うという。「私たちの仕事は、1人ではできない仕事ばかり。社員の手本として人間力を発揮するためには、仲間を思いやり、かゆいところに手が届くような対応をするということが大切です。部署内で実践し続けていれば、“お客さま”である社員への対応も同じように実践していけるようになっていくのだと思っています」

人間力を兼ね備えたプロ集団をつくるために、同社の人事総務部はこれからも社員が自ら気づき成長できる場を提供し続けていく。

縁の下の力持ち

人を育てる場は自分も育つ場

社員教育の企画・運営・実施(講師)など

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