J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2012年10月号

連載 グローバルビジネスに役立つ教養の本棚 第10 回 「日本論・日本人論」 惑わされないための3つのポイント

世界でビジネスをすれば、日本人だからこそ抱く違和感を自覚させられることがしばしばあるだろう。その違和感を解消し、腹落ちさせる助けとなるのが、日本および日本人の特徴を理解していることである。今回は、総合学ともいえる日本論・日本人論に向き合う3つの着眼点と入門書を紹介する。

名藤大樹(なとう・ひろき)氏
1998年、一橋大学商学部卒業。三和総合研究所(現 三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。組織人事戦略の分野で民間企業、官公庁等に対するコンサルティング業務に従事。2006年一橋大学大学院商学研究科経営学修士コース修了。

世界との接点で気づく日本の独自性

「アメリカでセミナーをしたら、質問がたくさん出るのが当たり前。対して、日本でセミナーをするとその場では質問は出ない。後から個別に来る。この違いに慣れるのに苦労したよ」と、ある英国人社長が話してくれたことがあります。

この話のようにビジネスの前線で世界と接する皆さんは、日本および日本人は世界の他の国と違う独自の個性を持っていることを認識する場面を経験することが多いでしょう。その時に感じた違和感を自分の中で整理しなければ、仕事を前に進めることができないでしょうし、自身が日本の独自性をしっかり理解できていなければ海外の人の主張をそのまま受け入れたり、違和感をごまかしてやり過ごすしかなくなってしまいます。

日本について論じる「日本論」は、出版界では1つのジャンルとして確立されており、それぞれの著者が独自の主張を展開しています。決定的正解が出づらい分野だけに、初心者は先行研究や出版物の前で迷子になりがちです。今回はそうした日本論を学ぶ際の心構えを述べていきます。

日本論を読む際の3つの着眼点

日本論、あるいは日本論に限らず文化論というものは、世界の他の文化との相対比較で論じられます。この点を踏まえて、世にある膨大な日本論と向き合う際に意識したい3つの着眼点を提示します。

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