J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2012年11月号

連載 人事の職場拝見! Vol.22 日立総合経営研修所 日立グループの人財育成専門機関 成長戦略を支える担い手企業

関連会社939 社、従業員数約32 万人という一大企業グループ・日立グループ。そのグループにおける経営人財の育成を手がけるのが日立総合経営研修所だ。2年前、よりグローバルへと舵を切り、新たな次世代リーダー育成を開始。その概要を聞いた。

日立総合経営研修所
■会社データ
設立:1961年
従業員数:約70名(2012年8月31日現在)
事業内容:経営研修、ビジネススキル研修、語学研修などの開発・提供
■部門データ
研修開発・運営部門:60名前後
管理部門:10名前後
※注:HIMDは日立総合経営研修所の英語での略称

約50年も前に設立されたコーポレートユニバーシティ(企業内経営者学校)である日立総合経営研修所。日立グループ全体に向けて提供する研修は、主に経営研修・グローバル研修・語学研修・ビジネススキル研修・職能研修である。


スタッフが日々心がけているのは、①「Out of Comfort zone」、②「Challenge to 70/20/10」、③「OneHIMD mind」の3 つだ( 右下参照)。特に②は、よくいわれる「人財育成70:20:10の法則」―人は70%が実務経験、20%が周囲の影響、10%が教育研修から学ぶ―に挑戦、つまり70%や20%の部分に入り込んで、人の成長を促進していくことへの決意が表されている。これは倉田主税・日立製作所元会長の頃から大切にされてきた「易学而難行(学ぶは易く行うは難し)」にも通じることである。


グローバルなくして成長なし


日立グループでは2010年頃から、より成長・グローバル化へと経営の舵を切った。これによって日立グループで求められるリーダー像が再定義され、同社の研修内容も見直されることになった。


グループ全体の成長に寄与する今後のリーダー像を、社長の山田哲也氏はこう語る。


「今をベースに計画を立てるのではなく、将来のビジョンを描き、そこからあるべき今を見る。そのために、世界の環境や経済活動のさまざまな変化に対応し、変化をビジネスチャンスと捉えて事業を成長・発展させていく、そんなリーダーを育成したいと考えています」


リーダーシップ“7つの型”の徹底


グローバルビジネスリーダー育成のメインとなる経営研修では、リーダーシップ“7つの型”を徹底的に学ぶ。


「 型とはInspire、Motivate、Build&Lead、Communicate、Focus onResults、Network、Go Global の7つ。これを学ぶことで、世界市場で勝つためのマネジメントとリーダーシップを修得してもらいます。これらの研修は知識・スキル修得のみならず、実践を重視したものになっています」


この研修がいかに重要視されているかは、トップの行動からもわかる。日立製作所の川村会長、中西社長が月に1度は研修現場に来て、直接参加者と会話をしている。受講者からも「グループの方向性が凄く明確になったと感じる」という声が寄せられるほど、手応えが感じられている。


グループ中枢の直轄組織として位置づけ


日立総合経営研修所は2011年7月、日立製作所内のグローバル人財戦略本部の直轄組織に位置づけられた。これはまさに変革の本丸となった証だ。ただし、研修改革は2年目に入ったばかりで、成果が出るまでに時間を要する。そこで同社の山田社長は社員に、ミッションが成功したシーンを具体的に伝えている。


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