J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2012年11月号

連載 インストラクショナルデザイナーがゆく 第65回 大空に輝くのはヒコーキと組織の希望

寺田 佳子(てらだ・よしこ)氏
ジェイ・キャスト執行役員、IDコンサルティング代表取締役、日本イーラーニングコンソーシアム理事、IT人材育成事業者協議会理事、eLP(eラーニングプロフェッショナル)研修委員会委員長、熊本大学大学院教授システム学講師、JICA─NET Instructional Design Seminar講師、ASTD(米国人材開発機構)会員。著書に『IT時代の教育プロ養成戦略』(共著、東信堂)など。http://instructionaldesign.blog97.fc2.com/

いやはや、何がいったい、そんな楽しいのか?!

「頭の真上をB6が飛ぶとコーフンするよぅ~」「南国の風を運んできたのはハワイア~ン」「UPSがKIXに向かっている。そろそろ会社に行かねばっっ!」

とまぁ、まるで瞳に星が「キラッ」と輝くようなテンション。これが飛行機の話だとわかるまで、しばらく時間のかかった私である。そうわかってもなお、何がそんなに面白いのか、よくわからなかった私である。

なんでも、朝起きるとまずベランダに出て空を仰ぎ、車に乗る前にも空を見渡し、車を降りるとすぐ空を見上げ、仕事が終わって会社を出たら心ゆくまでのけぞって歩く。

そして、大空の彼方から飛んでくる飛行機をキャッチするや、「ほほぅ、このへんからやって来て、このへんでぐるぅ~っと、ふむふむ~」と呟きつつカメラを構え、その雄姿を「ゲッチュ!」するのが生きがい。とにかく大きな空が大好きで、その空を飛ぶ飛行機を眺めるのが幸せな人なのである。

これが飛行機ヲタクの男性とか、CA憧れ~の女子学生なら、納得かもしれない。しかし、このハイテンションの主は、徳島を代表する企業「日亜化学」で、海外物流業務をクールにこなす仕事人、「徳島の空ガール」こと大和佳子さんなのである。

得意の英語力を生かし、国際物流業務一筋にキャリアを重ねて10年余り。聞けば初めて物流の世界に飛びこんだ時、女性の先輩からコンテナ船の魅力を叩き込まれたのがきっかけ。業務の変化に合わせて、海ガールから空ガールに華麗にシフトしたという。

眼鏡の奥のキリッとした視線からは想像しにくいが、飛行機を「この子♡」といとおしそうに呼び、デスクの上にはANAのB787モデルがさりげなく置かれている。引き出しを開けるとMOL(商船三井)/KL(川崎汽船)/NYK(日本郵船)のコンテナトレーラーのミニカーがズラーッ。業務用の飛行機や船の資料さえ、彼女にとっては思わず「ウホウホ!」したくなる宝物だとか。

それにしても国際物流って、そんなに面白いの? と不用心に聞いてしまった私。

「そりゃ、面白いですよっ!」と即、鋭い返事が飛んできた。

いいですか! 世界は陸海空で1つにつながっています。世界は1つとはいえ、各国法令や慣習が異なります。そんなカオスの中、何とか世界スタンダードをつくって、お互いヤイノヤイノいいながら送り送られ受け取って。自分が手配する貨物がどんな飛行機、どんな船に搭載されるのかを見届けて、「あ~こうやって世界に羽ばたいていくのねLED!」と妄想する、それが私の喜びなのです!

はい、すみません。うっかり聞いた私が愚かでした。。。

世界に光を届ける仕事

そんな彼女が今年の夏休み、ついに念願の、空ガールの聖地シアトルを訪れた。

B747-8/777/787の製造ラインを見学してスケールの大きさに圧倒され、航空博物館でエアフォースワンやコンコルドに乗り、帰りに立ち寄ったバンクーバーではカモメに頭を蹴られるという、刺激的で充実した4 泊6日。「めちゃんこかっこいい」ボーイングエバレット工場を隅から隅まで舐めるように満喫しつつ、今まで自分の歩いてきた道、これから進む道を見つめ直したという。

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