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月刊 人材教育 2013年09月号

社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第6回 「ソー活に協力する社員!」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

監修 藤原 英理(ふじわら えり)氏
あおば社会保険労務士法人代表。東京大学大学院修了後、大手製薬会社で研究職に従事。93~97年米国在住。帰国後、2000年大手証券会社に入社。社会保険労務士、CFPの資格取得。03年に独立、04年から現職。

[文]=山村 友幸 [イラスト]=秋葉 あきこ

今月のお悩みソー活に協力する社員!

最近はやりのソーシャルネットワークを使った就職活動。うちの社員のところにも、学生からメッセージが来て、OB/OG訪問を受けたりしているらしい。本人には良い刺激になるようだし、優秀な人材を得るために積極的に行ってほしいが、何かリスクはないのか。

放っておくと何が起きる?

最近では、「OB/OG訪問に行って社員から話を聞いたら、ブラック企業だった」というようなネットの書き込みもあります。可愛い大学生や後輩に訪問されて嬉しくなったり、協力したいと思うのは普通です。社会人経験の短い若手社員であれば、つい口が滑ってしまうようなこともあるでしょう。また、アルコールありの会食などで、不祥事があることも珍しくありません。SNSの普及で、学生が社会人にアプローチする手段が増えており、管理が難しくなっています。

情報のコントロールには限界がある

就職活動をしている学生は、就活サイトなどではわからない、生の情報を得ようと必死です。FacebookやLINEなどさまざまな手段を使って、何とかして会社の中の人にコンタクトしようとしてきます。直接会わず、単にメッセージだけでやり取りすることもあります。こうした気軽さがSNSの良さでもありますが、先輩社員がポジティブな意味で「仕事はいくらでもできる環境だ」と話したことが、Facebookで「残業の多い会社だ」と書き込まれ、ブラック企業扱いされた、といった例はたくさんあります。また、「タイムカードを切った後に徹夜をする」など自分がいかに仕事にのめり込んでいるかを表現するつもりで言ったことが、法律違反として流出することもあります。後輩と会うな、というわけにはいきませんが、誤解が生まれる可能性があることは、社員にも伝えるようにしましょう。ただ、基本的には社員がプライベートな時間で誰かと会って話す内容について、会社が拘束できる範囲には限りがありますから、コントロールはできないと考えたほうがいいでしょう。

最低限のガイドラインは必要

しかし、OB/OG訪問に関するガイドラインはあったほうがいいでしょう。先に述べたように、業務外の行動を完全に拘束することはできないので、パーフェクトな対応というわけではありませんが、下記3点を周知するだけでもある程度効果が期待できます。

就職活動中の学生と接する時の最低限のガイドライン

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