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月刊 人材教育 2013年10月号

社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第7回 「有休取り過ぎ社員」

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

監修 藤原 英理(ふじわら えり)氏
あおば社会保険労務士法人代表。東京大学大学院修了後、大手製薬会社で研究職に従事。93~97年米国在住。帰国後、2000年大手証券会社に入社。社会保険労務士、CFPの資格取得。03年に独立、04年から現職。

[文]=山村 友幸 [イラスト]=秋葉 あきこ

今月のお悩み有休取り過ぎ社員

中途入社3年目の女性社員Aさん。前職の経験も活かしていい仕事をしてくれる貴重な働き手だが、この1年ぐらい、有給休暇の使い方が少し乱暴なように思う。当日の朝に有給休暇の申請をすることもあるし、生理休暇も他の社員より多い。先日は「親族のお見舞い」という理由で有休を取ったのに、どうも海外旅行に行っていたらしい。他の社員のモチベーションにも影響するので、注意したい。有給休暇や生理休暇は社員の権利でもあると思うのだが、どう注意すればいいだろうか。

当日申請は……?

有給休暇は、事前申請が原則であり、暦日(レキジツ真夜中の0時から次の真夜中の12時までの24時間)で付与するということになっています。当日の朝に有給休暇を申請するということは、真夜中の0時を過ぎているので、事後申請になるため、実は認める必要はありません。ただ、最近では労使協定で1時間単位で有給休暇を取得できるように定めてある会社も多いので、その点は就業規則のチェックが必要です。いずれにしても、有給休暇の申請を全て受け入れなければならない、ということではないので、人事部と相談したうえで、何らかの注意をすることは可能です。

理由は、嘘をついても大丈夫?

なお、有給休暇は目的を問わないことになっています。社員が有給休暇を取得する時に、会社が理由を聞くこと自体は問題ありませんが、社員は嘘の理由を書いても構いません。ですから、親族の見舞いという理由で有給休暇を取得して、海外旅行に行っても何の問題もありません。社員が転職活動をする時に、嘘の理由を書いて有休取得の申請をすることがありますが、これも不当ということにはなりません。会社側が有休取得理由を聞く理由としては、繁忙期に一度に社員が有休を取った場合、調整をお願いする可能性があるので、理由を聞いているといったことがありますが、そういう場合は直接社員に相談したほうがいいかもしれません。

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