J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2013年11月号

連載 ワンワード論語 第15 回 「敬」

いつでも、どこでも、人として見失ってはいけない心、それが「敬」です。ではその心を、オフィスでどう用いればいいのか学びましょう。

青柳 浩明 (あおやぎ ひろあき)氏
安岡活学塾 専任講師
(財)岩崎育英文化財団勤務。幼少から40年論語を学びSE、PM、経営企画他、多くのビジネス現場で実践を積む。ビジネス論語の伝播活動として企業等で講演等を実施する。ビジネス論語スクール主宰。日本経営品質賞審査員他。

[イラスト] = 秋葉あきこ

今回の「敬」というワードは、尊敬や敬意、敬礼といった言葉で見慣れたワードですね。この、「敬」の偏である「苟」は「羊の角+人+口」で構成されます。羊の角に触れて人がはっと驚いて身体を引き締めていることを示します。そこから、身体を引き締めてかしこまる、身心を引き締めて丁寧に応対する“うやまう”という意味、そして自分の役割や立場をわきまえて振る舞うといった“つつしむ”という意味が生まれました。

● バランス

この「敬」、人間と動物を決定的に区分する心です。愛や優しさは動物も持っています。しかし、「敬」の心は人間にだけ与えられたものです。極言すれば、「敬」の心を持たない人は人たりえない、とまでいえる、大切な心なのです。

『論語』にこうあります。

「犬馬に至るまで、皆能養うあり。敬せずんば、何を以て別たんや。」(為政第二)

ある弟子が孝行について尋ねた時の孔子の教えです。その答えとして孔子はこう答えています。

「(残念なことに、最近では親に衣食の不自由をさせずに養うことを孝行と思っている風潮がある。)しかし、それなら犬や馬も同じこと。親を敬うという心がなければ、いったいどうやって犬や馬と区別すればいいのかわからないではないか」

では、この「敬」の心を、ビジネスではどう用いていけばいいのか学びましょう。

● 敬意を持ち続ける

今月の論語1は、直情径行タイプの子路という弟子が、めざしたい人物像を尋ねた時の孔子の教えです。とてもシンプルな教えですが、この教えには人間社会で生きていくための大切な指針が示されています。

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