J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2013年11月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第8回 「発想力」が成否を分ける時代

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池 健司 氏
日本能率協会総合研究所 MDB事業部カスタマーセンター部長
日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL: http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。
E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

「発想力」を高める―― 今、ビジネスシーンにおいて、かなり注目されているテーマの1つである。「発想力」を意識していない方は、ほとんどいないのではないだろうか。

「○○シンキング」というタイトルの書籍が書店を賑わすのも、「発想力」が注目されている証拠といえよう。

本連載においては、さまざまなビジネスシーンで求められる能力・考え方と関連するビジネス書籍を紹介しているが、その全ての基本が「発想力」である点に疑う余地はない。

いろいろな考え方があろうが、発想力を身につけるには、「常に発想を広げて考える」ことを意識し、それをクセにすることが最も重要と考える。「広げて、拡げて」発想をすることで事業の成功を収めている企業は、私が知っている限りでも相当数に上る。

一方、そうした認識とは裏腹に発想力を身につけることに苦手意識があるビジネスパーソンは多い。

本連載2013年7月号「異業種に学ぶ、他業界を知る」でも触れているが、発想力を磨く手法の1つとして、まずは自分の所属している業界ではない他の業界のことを何気なくでも構わないので、Watchしていくことをお薦めする。

これは断言できるが、これからのビジネスパーソンは「さまざまな業界で起きている変化から学び取る能力」、そして「それをもとに自社の発展につながるアイデアを創出する能力」が必須になる。まさに「発想力」である。

読書においても、ぜひこのことを意識していただきたい。

日本を代表するビジネス雑誌を読む際には、「なぜ今、この特集が掲載されているのだろうか」「なぜこの企業のトップインタビューが掲載されているのか、何をそこから読み取るか」という視点が必要である。

書店の店頭では、自分があまり関心のない業界の棚も時には眺めてみるといい。発想やアイデアはこうした取り組みから突然ひらめいたりもする。個人的にも、こうした取り組みは自身の発想力の鍛錬に相当役立っている実感がある。

また、グローバルの視点で発想力を鍛えるためには『ジェトロセンサー』(日本貿易振興機構)、『クーリエ・ジャポン』(講談社)、『選択』(選択出版)などの雑誌を読むことをお薦めしておく。

本書の読者、すなわち経営型人事を担う皆様には、率先して「発想力」を磨くことの必要性を社員の皆様に伝えていただきたいと願う。

「発想力」を磨くうえで、ぜひ読んでいただきたい書籍をいつも通り9冊、次ページにご紹介するので、参考にしていただければと思う。

さて次号は、これまでとは少し趣向を変えて、「人材教育担当者が知っておきたいICT(情報通信技術)」というテーマでお届けする予定である。乞うご期待!

1『スマート・シンキング』

アート・マークマン著/阪急コミュニケーションズ/1,785円/2013年2月

著者は、認知科学の第一人者であり、認知科学学会の機関誌『認知科学』の編集長。現在の知識を活用し、問題を解決する能力についてエピソードを交えて説いており、お薦めできる。

2『発明家に学ぶ発想戦略』

エヴァン・I・シュワルツ著/翔泳社/2,100円/2013年7月

名著『イノベーションのジレンマ』のクリステンセン教授も絶賛するイノベーション戦略本。発明家は問題の発見が得意というフレーズに惹かれる。ぜひ一読を!

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