J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2013年12月号

連載 ワンワード論語 第16 回 「恥」

「敬」の心が育つと、正しい「恥」の心も育ちます。本当に恥ずべきこと、逆に恥じなくていいことを学びましょう。

青柳 浩明 氏 ビジネス論語スクール主宰
[イラスト] = 秋葉あきこ

前回取り上げた「敬」の心が育つと、ああいう人になりたいと、目標となるめざしたい人物が浮かび上がってきます。その人物は職場にいるかもしれませんし、歴史上の人物かもしれません。そうなると、自分の言動を、その人物ならどうするだろうかと照らして考えるようになります。“あの人に比べて今の私は……”、この心こそが「恥」であり、向上心につながります。

● 耳に心が現れる

「恥」というワードは耳+心で構成されています。あなたの心が自分の発言なり行動を恥ずべきものとして認識した時、生理現象として耳が赤くなります。心が耳に現れるのです。ですから、習慣・文化・教育等を通して「恥」として認識しない事柄に関しては耳が赤くならず、「恥」を感じません。

あなたはどんな時に耳が赤くなるでしょうか。今回は、孔子が『論語』を通して教えている、耳が赤くなるべき時、また逆に赤くなる必要がない時について学びましょう。

● 耳を赤くすべきこと

今月の論語1は、人として必ず「恥」と認識できなければならないことです。あなたはその場の雰囲気を壊したり、悪く思われたくないがために、できもしないことを約束したり宣言していないでしょうか。

これは自分のことだけに限りません。とにかく、他人の言動は目につくものです。“こうすればいいのに”とか、“どうしてああいうことをするんだろう”と。しかし、自分が当事者となった時、傍観者として批評していた通りに果たして実践できるでしょうか。

これはTVのクイズ番組のようなものです。出演している解答者よりも、視ている人のほうが正解率が高いものですが、実際に解答席に座り、ライトを照らされ、自分の一挙手一投足が全国ネットで流される、という状況下で、同じように頭がクールに回転するでしょうか。

職場での他人の言動に対して感じることも同じです。“○○さんはもっとこういうふうに仕事をすればいいのに”など、あなたの感じることは正論かもしれません。ですが、実際にその状況下でその立場に立った時、思い通りにできるでしょうか。

できもせず、ましてや、実際には無理なことも平気で約束する。結果として、できなかったことを誰かに追及されると理屈を並べ、平気な顔をする――そんな人に対して、何と叫びますか。「恥を知れ!」ですよね。

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