J.H.倶楽部

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月刊 人材教育 2014年03月号

めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第12回 「新しい働き方」をどう読む?

ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた、情報のプロが最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。

菊池 健司(きくち けんじ)氏
日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL:http://mdb.jmar.co.jp/)。人事・研修関連セクションでは社員選抜研修の一環でMDBを利用する傾向が増加中。顧客とのコミュニケーションにおいては豊富な知識が欠かせず、読書を通じてさまざまな分野の情報を貪欲に収集している。モットーは、「1日1冊」「週末精読」。E-mail:Kenji_Kikuchi@jmar.co.jp

「ノマド」「社会起業家」「フリー」「社畜」「定年起業」……働き方を取り巻くキーワードは昨今大きな変化を遂げている。リンダ・グラットンが名著『ワーク・シフト』(プレジデント社)において、2025年に孤独で貧しい未来を迎えないためにどう働くかを見事に論破、私たちの今後に一石を投じたことは記憶に新しい。「働き方」に対する関心は、ビジネスパーソンの不安感と共に年々高まりつつある。終身雇用の崩壊を筆頭に、かつての常識が崩れつつあることがその大きな背景だ。景気や社会環境に伴い、そうした意識は大きく左右されるが、共通項としては「会社に頼りきらず、自分の働き方を自分でデザインしていく」ことの重要性を、個人差はあれど多くのビジネスパーソンが認識しつつあることが挙げられる。いつもながら書店の店頭は、ビジネスパーソンの生きざまのうつし鏡である。働き方に絡んだ書籍や雑誌記事が所狭しと並んでいる。こと「新しい働き方」に関する書籍は、そのものズバリのタイトルも含めて一段と増加傾向にある。最近増えているのは以下の4つのタイプである。1.特に若者に影響力の強い著者による働き方の提言書本田直之や、ちきりんが代表格。本田はノマドワーカーの先駆け的存在で、ちきりんは有名アルファブロガーだ。2.フリー、独立を後押しするタイプの書籍山口揚平『まだ「会社」にいるの?』(大和書房)、中山マコト『フリーで働く前に!読む本』(日本経済新聞出版社)などが代表的。3.シリコンバレーやアメリカ大学教授による起業本最も影響力が強いのがこのタイプかもしれない。全米ベストセラーやシリコンバレーで活躍する日本人に大きな刺激を受けている人も多いのではないか。4.いかに社内で生き残るか、活躍するかのノウハウ書いかに社内で起業家のように活躍するかを志向する書もあれば、社畜という言葉に代表される、いかに生き延びるか的なものも増えている。自社の現社員や、とかくおとなしい傾向が強いとされる最近の新入社員、今後自社を志望してくる人たち……きっとその多くが、こうした「新しい働き方」本を読み、自身の仕事のスタイルを見つめ直したり、将来をイメージアップしている。人材育成担当者は自社にかかわる人材を考えるうえで、「働き方」のさまざまな変化を誰よりも敏感に感じ取っておく必要がある。そうした変化は間違いなく書籍から感じ取れる。最近はウェブサイトでも「新しい働き方」特集を多く目にするようになった。中でも東洋経済オンラインの「こんな働き方があってもいいじゃないか」(http://toyokeizai.net/subcategory/hatarakikata)はオススメである。ぜひご覧いただきたい。次号は、「マネジャーも読んでおきたい新人向け書籍」というテーマでお届けする。乞うご期待。

1.『稼ぐ力 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方』

大前研一著/小学館/1,470円/2013年9月「あなたは自分に値札をつけられますか?」――経営コンサルタントの草分け的存在である大前研一による世代別キャリア論。会社人生3分割計画、後継者の選び方等興味深い。

2.『一流の決断力』

植田兼司著/日本能率協会マネジメントセンター/1,575円/2013年12月

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