J.H.倶楽部

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Learning Design 2020年03月刊

気づきのエンタ MOVIE 人心をなびかせ、 動かすリーダーの「器」

人材開発担当者にご紹介したいエンタメ情報です。
仕事の合間の息抜きにぜひ!

『地獄の黙示録 ファイナル・カット』
2019 年 アメリカ
監督:フランシス・コッポラ
配給:KADOKAWA 全国IMAX® にて期間限定上映中





樋口尚文(ひぐち なおふみ)氏
佐賀県出身。映画評論家、映画監督。
早稲田大学政治経済学部卒業後、電通に勤務。
30年にわたり会社員をしながら映画評論家、映画監督として活動。
著書に『大島渚のすべて』(2002年)他多数。
映画作品に『インターミッション』(2013年)、『葬式の名人』(2019年9月公開)など。

初公開から40年を経て、あの挑戦作『地獄の黙示録』のファイナル・カット版が公開となった。ベトナム戦争の真っ最中に米軍のグリーンベレー指揮官だったエリート軍人・カーツ大佐(マーロン・ブランド)が行方不明となり、カンボジア奥地に独立小国をつくってカルト的な支持を集めていると噂される。サイゴンに駐留中のウィラード大尉(マーティン・シーン)は司令部からカーツ暗殺の特命を受け、寄せ集めのチームメンバーとともに河を遡行し、次々と奇異なる暗示的な出来事に遭遇しながら、ついにカーツの帝国にたどり着く……。

ポンコツ兵士とともに謎の帝国へ

この作品の面白いところは、河を遡りながら未知なるカーツの軍人としての経歴を研究しているウィラード大尉が、その優秀さを眩しく思いつつ、そういう伝説の軍人像とは真反対というべき同舟のポンコツ兵士たち、および彼らをなんとなくうまく御せない自分にため息をついているところである。なにしろやたら頑固者で融通のきかない最年長の黒人船長、元コック見習いで文句たれるばかりの臆病男、気立てはいいがビビリがちでやたら銃をぶっ放す黒人の若者、飄々と優しいが本当に戦う気があるのかさっぱりわからないサーファーなど、なんともいえないメンバーばかりなのだが、職務には忠実なれどなんだか面白味を欠くウィラードには誰もなつかない。

ところが、謎の帝国に到着して遂に出会ったカーツは、まったくもって支離滅裂なわけのわからない指導者なのだが白人も現地民も彼に心酔し、忠誠を誓っている。そして事もあろうに、ここまでポンコツたちの犠牲を払いながら、カーツを暗殺すべくやって来たウィラードまでもが、彼を指令どおり抹殺すべきかどうか迷い出す始末である。

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